２０１３年の年明けに、「うめだ阪急」のギャラリーで人気の刺繍作家を集めた刺繍展が開催された。その一人が、「ａｎｎａｓ」こと川畑杏奈さんだ。いまにも飛び跳ねそうなうさぎや踊り出しそうな赤い靴の少女など、まるで童話のワンシーンを切り取ったような、物語を感じさせる川畑さんの刺繍作品。今回は、人気刺繍作家の川畑さんの活動や作品の魅力を紹介。さらに、彼女が挑む刺繍の新たな世界“刺繍アニメ”の制作に密着した。
川畑さんのアトリエは、大阪市都島区にある自宅の一室。「うめだ阪急」での刺繍展では刺繍のブローチなど、可愛らしいデザインのオリジナル作品を制作し、販売した。ワークショップも行い、刺繍展は大成功。
シンプルで可愛いモチーフの刺繍が人気を呼び、本格的な作家活動をスタートさせた川畑さん。現在は、著書の出版をはじめ、手芸雑誌やワークショップ、刺繍教室など、様々な舞台で幅広く活動している。彼女の作品が小説の表紙を飾った事も。しかし、実は４年前までは、ごく普通の専業主婦だったという。主婦になってから刺繍を始めクチコミで評判に！
「うめだ阪急」での刺繍展を終えた川畑さんの次なる挑戦は、刺繍の新たな世界ともいえる“刺繍アニメ”！実は、川畑さんは数年前から刺繍でアニメーションを制作し、インターネットの動画サイトで作品を発表している。その新作を制作し、上映したいというのだ。まず、川畑さんが向かったのは、初めての個展を開催した大阪市中崎町にある手作り雑貨の店「ＪＡＭ　ＰＯＴ」。今回は、「刺繍アニメ」の上映会の開催をお願いする。オーナーの快諾を得て、いよいよ新作の制作にとりかかる川畑さん。その奮闘を紹介しながら、制作風景から上映会までを追った。