人気のパン激戦区、大阪・箕面で評判のパン屋さん「アッチャルポーネ」は、開店と同時にお客が次々とやってくる人気店。人気の食パンは予約必須、他のパンも店頭に並ぶ端から売り切れ続出するほど。そんな店の工房で、パンが途切れないようにと作り続けるのが、オーナーであり、パン職人の富田敬子さん。作りたて、焼きたてにこだわったパンを提供している。

お店で一番人気の食パンは、普通のパンとは作り方が違う。通常の作り方よりたくさんの水を使うアッチャルポーネの食パンは、まるで羽二重餅のようなふわふわの生地に。焼き上がりも耳はサクサク、中はしっとりモチモチ。噛めば噛むほど甘味やうま味が出る一品だ。そのほかにも、フランス産小麦のバゲットや、しっとりモチモチ食感の栗のカンパーニュ、３種のチーズのパンなど、人気のパンを紹介した。

実はパン職人の傍ら、マウンテンバイクのレーサーでもある富田さん。国内のランキングも上位に位置する実力派で、現在は「箕面マウンテンバイク友の会」のメンバーとともに練習に励んでいる。今回は、全国から一流選手が集まるＭＴＢの日本最高峰の大会に出場した模様も紹介。

富田さんと自転車の出会いは大学時代。ＭＴＢの技術を深めるため、モトクロスが盛んなアメリカへ留学するほどだった。実はパン作りとの出会いはその頃。「パン作りという手に職を付ければ、世界のどこでも生きていける」と考え、帰国後にモトクロスの傍ら奈良のパンの名店で修行。それぞれのお店でパン作りの魅力と奥深さを学び、２０１０年、箕面にアッチャルポーネをオープンさせた。

パン屋さんにとって夏場は売り上げが落ちる季節。そんな夏でも食べたいと思える“夏のパン”を作りたいと考えていた富田さん。作ったことのない生地で新作作りに挑戦。新しいパンが生まれるまでを追った！