賞金1000万円、史上空前の若手漫才師トーナメント第2弾「M−1グランプリ2002」の決勝進出者8組(笑い飯、テツandトモ、フットボールアワー、ハリガネロック、ダイノジ、アメリカザリガニ、ますだおかだ、おぎやはぎ、が12月2日(月)午前に発表され、大会委員長の島田紳助と決勝進出者たちが都内で記者会見を行った。
 今や超売れっ子の中川家を初代グランプリに選んだ前回の興奮も覚めやらぬ中、今回の「M-1グランプリ2002」は、8月24日(土)のルミネtheよしもとの東京予選を皮切りに、全国各地で4ヶ月かけて予選を開催。今年は昨年の1603組を上回る1756組(プロ、アマ、所属会社を問わず、結成10年内の若手漫才師)が参加し、激戦はますますヒートアップした。そして11月30日(土)には東京(ルミネtheよしもと)で、12月1日(日)には大阪(NGK・なんばグランド花月)で最終予選の準決勝が行われ、決勝に進出する8組が選ばれた。記者会見の席に現れた、決勝進出の、笑い飯、テツandトモ、フットボールアワー、ハリガネロック、ダイノジ、アメリカザリガニ、ますだおかだ、おぎやはぎ(※ハリガネロックは欠席)は、紳助や百名近い報道陣を前に緊張した面持ち。それでも「ダウンタウンさんの漫才を見て、紳助師匠も漫才をやめたということを聞き、僕らの漫才を見て、ハリガネロックとか、ますだおかだとか、優勝候補と言われている人たちが漫才やめちゃうぐらいの気持ちでやりたい」(ダイノジ)などと熱く抱負を語った。
 今回、2年連続の決勝進出は5組で、3組が初登場。すでに売れっ子の品川庄司も挑戦しながら、準決勝で姿を消すなど、予選で波乱が続いた。紳助は「品川庄司も売れているのに、M−1に出てきました。そして見事に予選で散っていきました。いかに吉本興業がガチンコでやっているかと。まさにM−1はK−1のように格闘技になってきました。落ちたほうも本当にへこみ方が激しく、(決勝進出者が発表された)昨日は言葉に出せない状態だったそうです。M−1にかける、みんなの気持ちが年々高まってきていることがわかり、やってよかった、成功しているなと感じています」と話し、白熱した"真剣勝負"に満足げ。次世代のお笑いスター候補を前に「なんといっても1700組のベスト8。高校野球でいえばベスト8ってすごいじゃないですか。おぎやはぎ君は(去年の決勝で)最下位でしたが、二度もここに来ること自体凄いこと。彼らは勝者なんです」とアピールした。審査についても「やっているみんなが納得のいく審査をしたい。我々も緊張しています。去年同様、(審査員全員の採点の)点数を表に出して、自信を持って真剣に審査します」と意欲をみなぎらせた。
 なお、会見では、決勝進出の8組のほか、急遽、ワイルドカード(敗者復活)の枠が設けられることが発表された。決勝当日の昼、会場周辺に作られた特設ステージで、準決勝に残ったメンバー(49組)で再度漫才トーナメントを行い、その中から一組だけが夜の決勝に進出、計9組でグランプリを争うことになった。
 決勝の模様は12月29日(日)午後6時56分より、テレビ朝日、ABC系全国ネットで、舞台となる有明スタジオから生中継される。審査員は、大会委員長の島田紳助をはじめ、立川談志、中田カウス(中田カウス・ボタン)、島田洋七(B&B)、大竹まことら、笑いのプロフェッショナル数名を予定。審査方法は、決勝進出者が抽選で決まった順に漫才を披露。審査員による採点ランキングが発表され、最終的に1位と2位だけが残るサバイバル戦。そして勝ち残ったトップ2組が最終決戦で激突する。今年は審査員による一斉投票でグランプリが決定。グランプリの栄光と賞金1000万円を手にする者が発表される。


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