Story
ストーリー
第3話
同僚からも愛する妻・真弓(宮澤エマ)からも忘れ去られ、さらには他人になりすまされた伊川正樹(玉森裕太)。しかし、勤務先の「はるなぎ園」でもらった小銭入れから、真弓との写真が出てきたことで、自分の記憶が間違っていなかったことが判り、安堵の涙を流す。再び真弓に会いに行った伊川は、写真を手に、ふたりの幸せな思い出を語る…。
その翌日、森沼ネクスタウンでは、事件件数ゼロ・連続1111日を達成。伊川は真弓との夫婦生活を取り戻し、以前と同様に『はるなぎ園』に“伊川正樹”として、勤務していた。ご近所さんとも親しく言葉を交わすが、その内容は事故に遭う前と一言一句違わず、帰宅した家には愛鳥・ピョートルの姿もあった。まるで巻き戻されたかのような生活を、なんの疑問も抱かず送る伊川。
しかし、伊川を心配した二宮由梨(森川葵)が、森沼ネクスタウンを訪ねると、伊川は由梨の存在そのものを、完全に忘れ去っていた。昨日まで一緒に過ごした記憶すらなくなっている伊川に、驚きを隠せない由梨。その異変を、大学で脳科学を研究している伯父の藤谷治(佐戸井けん太)に相談するも、真相はわからない。
そんな由梨の前に、あくる朝、津村大輔(野村周平)が現れる。近所に引っ越してきたと言う津村は、学校へ向かう由梨の息子・賢人(日影琉叶)にも声をかけ…。
一方で、ピョートルが死ぬ悪夢や、知らない記憶にうなされるようになっていた伊川は、ある日、自宅の中の“ある異変”に気が付いてしまい…!?
第2話
転落事故から一週間後、帰宅した伊川正樹(玉森裕太)を待っていたのは、自分のことを忘れ去り、他人を「夫」だと認識する妻・真弓(宮澤エマ)だった。記憶を取り戻してもらおうと、伊川は祝ったばかりの結婚記念日や、その2日後に死んだ愛鳥・ピョートルのことを話し、自分が夫だと必死に訴える。しかし真弓は、「見知らぬ男」の不可解な言葉に怯えるばかり。伊川は歯痒さのあまり、ピョートルを埋めた庭の一角を掘り返す。だが、そこに亡骸はなく、死んだはずのピョートルは鳥籠の中で生きていた――!
混乱する伊川は、真弓の夫・伊川正樹として自分に立ち向かってくる多田義孝(ジャンボたかお)から逃げ、交番へと駆け込むが…。その姿を嘲笑うかのように、交番の掲示板には『事件件数0・1109日達成』の数字が掲げられていた。
行き場を失った伊川は、転落事故後に搬送された病院で偶然知り合った二宮由梨(森川葵)に助けを求める。由梨のアパートに匿われ、ようやく一息つく伊川。だが、そこでも新たな衝撃が伊川を待ち受けていた。2年前に事故死したという由梨の夫の遺影が、“自分と瓜二つ”だったのだ!?
困惑と不安に苛まれる伊川を放っておけない由梨は、伊川と共に、伊川の存在を証明できる人物を探すことに。翌日、大学時代の友人を訪ねるために出発した二人を、刑務所から出所したばかりの謎の男・津村大輔(野村周平)が監視していた……。
第1話
伊川正樹(玉森裕太)は、事件件数ゼロ・連続1100日達成を誇る、平和すぎる町「森沼ネクスタウン」に暮らす平凡な男。老人ホーム『はるなぎ園』で介護士として働きながら、結婚6年目を迎えた愛する妻・真弓(宮澤エマ)と、ペットの文鳥・ピョートルとともに、絵に描いたような幸せな毎日を送っている。職場の人間関係もご近所さんとの折り合いもよく、満たされた伊川の日々には不安のかけらもない。
ある日伊川は、町が月に一度無料で行う定期検診を『はるなぎ園』で受ける。定時まで仕事もこなし、いつものように帰路につこうとしたそのとき、園を出た伊川の前に見知らぬ男・津村大輔(野村周平)が現れる。目が合った瞬間、伊川は激しい頭痛に襲われる。自分の身に危険を感じた伊川は、津村から逃げるように走り出す。だが、再び頭痛に見舞われ、よろめいた拍子に川へ転落。そのまま意識を失ってしまう…。
1週間後、伊川は病院のベッドで目を覚ます。幸い大きな怪我はなかったものの、スマホも身分を証明するものも、何もかも無くしてしまっていた。妻の真弓に無事を知らせようと急いで家に向かう伊川。しかし、辿り着いた我が家で待っていたのは、受け入れ難い現実――そこは、自分ではない別の人物が“伊川正樹”として生活を送り、職場の同僚や妻の真弓すら、自分のことを忘れた世界だったのだ…!?