ポツンと一軒家
日本各地の人里離れた場所に、なぜだかポツンと存在する一軒家。そこには、どんな人物が、どんな理由で暮らしているのか!?衛星写真だけを手がかりに、その地へと赴き、地元の方々からの情報を元に、一軒家の実態を徹底調査しながら、人里離れた場所にいる人物の人生にも迫っていく。1枚の衛星写真から、どのような人がどんな暮らしをしているのかに思いを巡らせるのは、MCの所ジョージとパネラーの林修。
ゲストは内田有紀と内藤秀一郎。2度目のゲスト出演となる内田は「当たり前のことに対して感謝して暮らすことができるのは本当に素敵なことだと思います」と語る。内藤は「いつか、マイナスイオンを感じながら、山で活躍できる人をめざしたいです」とポツン暮らしへの憧れを語っていた。
長野県の北部、周囲には森しかないポツンとした敷地に建物が密集して建っているのが確認できる。周囲には道が見当たらなく完全に孤立した敷地のようにも見える。内田は「お米を育てている農家さんだと思うんですが…ヘリコプターで運ぶんでしょうか…?」と話題は運搬方法へ。所から「ヘリだと採算が取れないよねえ」と水を向けられると、「そっかあ」と納得するしかない。内藤は「長野県といえばお蕎麦のイメージです。蕎麦とてんぷらに使うような野菜を育てていると思います」と、地域のにぎやかなコミュニティを想像していたが…。
長野県北部の山に囲まれた最寄りの集落へと向かった捜索隊。そこで、農作業中のご夫婦を発見し、さっそく衛星写真を見てもらうことに。「昔は住んでいたけど、今は空き家になっていますよ。ただ70代の息子さんがここに通って田んぼを続けていると思います」と、有力情報を得ることができた。そんな話を聞いている最中、そのポツンと一軒家に詳しいという男性が、軽トラックで通りがかり話を聞いてくれることに。
すると、「20年ほど前から空き家になっているけど、今日は田んぼにいるかもしれないよ」と教えてくれた。さらに、親切にもポツンと一軒家への案内役まで買って出てくれ、捜索隊は案内してもらうことに。ただ、その家までは危険極まりない道のりだった…!
集落を後にして、隧道(ずいどう・トンネル)を抜けると景色が一変し、そこからは木々が生い茂る林道へ。しかも軽トラックがやっと通れるほどの狭さの山道は、やがて今にも崩れ落ちそうな崖道へ!わずかタイヤひとつ分ほどしか余裕のない、ガードレールのない崖道…その危うさに、スタジオからは所や内田も思わず悲鳴を上げるほど。
そんなギリギリの崖道の先、ついに一軒家へとたどり着くが、この日ご主人は不在だった。それでも、案内してくれた男性が連絡を取ってくれたことで、翌日にご主人と会えることに。
翌日、捜索隊が再訪すると、70代の男性が「いよいよウチに来たんだ」とにこやかに出迎えてくれた。
棚田での脱穀作業を手伝う捜索隊。ふとあたりを見れば、山しか見えない大自然の絶景が広がっている。「素晴らしい景色ですね」と感動する捜索隊に対して、「そうかね?これが当たり前の景色なのでね」と男性は一笑。毎日この地へと通い、両親が遺した田んぼを守ってきた男性。「生きている限りはここを残していきたいと思っているんです」と語る姿に、スタジオで見守っていた内田は「大切に受け継がれているものを、大事に、だけど日々の当たり前の暮らしの中で引き継いでいくことで、元気を保てるんだなって感じました」と大きな感銘を受けていた。