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過去の放送内容
シーズン2:FANTASTICS

2026223(月)放送

『#15 果てなき、明日への旅。』

2月23日(月)放送回のFANTASTICS編最終回では、メジャーデビュー8年目を迎えるFANTASTICSの今の姿を、二人のボーカリスト、八木勇征、中島颯太の密着を通じて紐解いていく。

密着カメラは、およそ3ヶ月間かけて走り続けてきたツアー『FANTASTICS LIVE TOUR 2025 "BUTTERFLY EFFECT" -FLY WITH YOU-』のファイナルとなる、2025年12月21日静岡公演へ。
ステージでリハーサルを行う八木勇征と中島颯太は、「最後の最後まで進化していかないと」と、ツアー最終日になっても試行錯誤を続けていた。
常に挑戦的なパフォーマンスに挑み続けているFANTASTICS。EXILEと兼任するリーダーの世界が「EXILEはアッパーとかフックを繰り出す……グルーブを乗せていく感じで、FANTASTICSは細かいジャブでグルーブを刻む感じ」と例えたが、EXILEの情熱的なパフォーマンスともまた違う、よりアーティスティックな世界観を作り上げてきた。
今回のツアーもリーダーの佐藤大樹が「ファイナルまで、同じセットリスト、演出だったことは一度もない」というように、バンドセッションや「もしもFANTASTICSじゃなかったら」をテーマにした企画など、様々な演出が行われた。ツアー直前まで行われる様々な変更は、彼らの飽くなきパフォーマンス精神の表れなのかもしれない。
中島が「この1回しか来られない人もいるし、人生初めてのライブの人もいる。『本当に来てよかった』、『この人がいるから頑張れる』、『こういうアーティストになりたい』と思ってもらえるように、誰かのパワーになれることだけを願ってステージに立っています」と語ってくれたが、常にファンへの想いで作り上げられていくライブだからこそ、メンバーもスタッフも観客も一つになることができるのだ。
八木は『BUTTERFLY EFFECT』ツアーを「個人的に今までのFANTASTICSのライブで一番良かった。『OVER DRIVE』でファンの声が返ってきた時、メンバー全員の気持ちとファンの気持ちと、全部が本当にひとつになった。だからあの時『俺、このグループに入ってマジで良かったな』と思いました。普通のライブとちょっと違うから、いろいろな意見があると思うんですよ。でも、FANTASTICSのメンバーが違う人生を生きていたら、このライブはない。奇跡的に運命の歯車が噛み合ったから、このライブが行われていることを感じてほしかったし、あの瞬間は本当に全員がそれを汲み取ってくれていた気がした」と回想する。

次にカメラが二人を捉えたのは、2026年1月1日、朝4時。二人は歌番組を終えて年を越し、同時に仕事始めを迎えた。
2025年を振り返って、「濃かった。でも、最後の最後まで楽しかった」と中島がいえば、八木が「大変だったのは、(7月の)さいたまスーパーアリーナ3Days。毎日変わるセットリストに不安しかなかったけれど、あれを乗り越えて、自信がついた」という。それに対応できたのは、二人が共にアーティスト活動と平行して行っている俳優業があったからだとも――。

「運とタイミングがそろう時が必ず来る。その時に、全員がそれを必ず掴めるフル装備してる状態でいたい」という八木に、中島が「HIROさんも、そのタイミングで全部出し切れる準備を常にしておけ、自分たちを信じろっていつも言ってくださる」と返すと、二人で2026年一発目の気合入れをした。

始まったFANTASTICSの新しい一年。その幕開けを彩るベストアルバムのタイトルが『WELCOME TO SUNSHINE』に決まった。常に光を追い求め進み続ける彼ら。そこに集うファンを温かく迎えるような象徴的なタイトルだ。
「国民的アーティストになるのが、夢。街の人誰もが知っている曲を二人で歌いたい。(そのために)続けますか!」と誓いあう二人。月のように静かに穏やかに光を放つ八木勇征、そして、太陽のように周りを照らす中島颯太。一見対照的に思える二つの光は、運命的に混ざり合い、強い光を放ちながら進む。唯一無二のツインボーカルから見ていくFANTASTICSの物語は、果てなき明日に向けて今日も続いていく。

2026216(月)放送

『#14 声の轍』

2月16日(月)放送回のFANTASTICS編第4回では、メジャーデビュー8年目を迎えるFANTASTICSの今の姿を、2人のボーカリスト、八木勇征、中島颯太を通じて紐解いていく。
多彩な音楽性と表現を武器に、LDHグループ唯一無二の存在として躍進を続けるFANTASTICS。彼らは、八木勇征、中島颯太という2人のボーカルと、EXILEを兼任する世界、佐藤大樹らパフォーマーチームで構成されるダンス&ボーカルグループだ。2017年、先行してパフォーマー集団として活動していたFANTASTICSに、倍率1万倍超にもなるオーディションを経て、八木と中島がボーカルとして新たに加入。新体制となった彼らは、すぐさま日本全国33会場78公演に渡り武者修行をスタートさせ、デビュー前にも関わらず計7.5万人に及ぶ観客を動員することに成功した。その後、2018年「OVER DRIVE」でメジャーデビューを果たした。2025年には、グループ史上最大規模となる埼玉のスーパーアリーナ公演3DAYSを成功させ、2月12日には、グループ初となるベストアルバムをリリースする。


カメラはまず、デビュー7周年当日に、豊洲PITで行われた「FANTASTICS OFFICIAL FAN CLUB EVENT『FANTIME ~7th Anniversary Party!!~』」のバックステージへ。中島颯太と、パフォーマーの堀夏喜、木村慧人が楽屋で談笑していたかと思えば、ステージ直前に、中島が円陣を組んで全員を鼓舞する姿を捉えた。普段は歌うことのないパフォーマーがマイクを握ったり、ボーカルたちがダンスに挑戦してみたり、メンバーからも自然な表情が溢れるこの公演の合間には、ある重要な打ち合わせが行われていた。

それは、初のベストアルバムのタイトルを決めるためのもの。さまざまな案が提示されたが、この日、彼らはタイトルの決定を見送った。デビューから走り続けてきた7年間を思い出しながら大切に作り上げていくベストアルバムは、彼らの第1章完結と、新たなる旅の記録となる。カメラは、その制作過程にも密着した。

2025年12月、カメラはベストアルバムのリード曲「FINALE」のMV撮影現場へ。この曲のMVでは、今までのFANTASTICSのMVをオマージュするために、セットや演出は過去のMVをできるだけ再現。メンバーたちの衣装も、過去の衣装を組み合わせたものが用意された。

八木の衣装は、インナーが「TOP OF THE GAME」、ジャケットが「Escape」のもの。この衣装で、「Escape」の鏡のシーンをオマージュした。中島の衣装は、「PANORAMA JET」と「STARBOYS」のもの。

このオマージュは、振り付けにおいても同様。本作の振付を手がけたs**t kingzのNOPPOは、「僕も過去のMVや過去の彼らのインタビュー記事を読み返して、どういう想いでこれまでの曲に挑んできたのかを考えながら、振付に臨みました。FANTASTICS自身、メンバー1人1人が、今のFANTASTICSのフィナーレとして、次に進むんだという気持ちになれる振り付けを作ろうと思いました」という。

過去に立ち返るような演出と、未来へと踏み出していく確かな決意が込められた振り付け。FANTASTICS第1章の完結にふさわしい様々な演出と想いが込められた「FINALE」は、ベストアルバムを語る上で欠かせない楽曲だ。しかし今回は、さらにもう1曲、彼らにとって大きな意味を持つ楽曲の収録が決まっていた。それが、デビュー曲「OVER DRIVE」のリアレンジバージョンだ。
カメラは、八木と中島がレコーディングをするスタジオに赴いた。八木は「『VOCAL BATTLE AUDITION 5』の最終審査の課題曲でした」、中島は「初めてレコーディングというものをした曲」と、「OVER DRIVE」を振り返る。
当時のレコーディングも手がけた、サウンドプロデューサーのZEROは、「(当時は)普通の男の子からアーティストに変わる瞬間のレコーディングだった。7年、この曲を歌ってきて自分の曲になっているなと感じたし、今回アレンジが変わったことで、彼らもそれに合わせた表現をしている。それはこの7年間で彼らが成長した素晴らしい部分。驚きました」と語ってくれた。

2人のボーカリストは、デビュー時から同じ日にレコーディングできるようにスケジュールを調整していた。中島は、「どうしても別日になってしまうときには、歌詞カードに“がんばれ~!”とメッセージを残しあっている」という2人の絆がうかがえるエピソードを明かしてくれた。

初めてのレコーディング、初めてのステージ。FANTASTICSに加入してから、何度も2人で乗り越えてきた瞬間があった。そんな2人は今回、胸に秘めた互いへの思いをインタビューで打ち明けてくれた。決して平坦ではない道のりを共に乗り越えてきた2人は、今お互いに対して何を思うのか――。

中島は言う。「グループにボーカルが複数いたら、ぶつかり合うと思うんです。でも僕らはプロのパフォーマーの中に素人2人が入ったスタートだったから、2人で乗り越えないといけない試練ばかりだった。だからこそお互いが支えあっていたし、心のよりどころだった。それは今も変わらない。人生においても相方は、勇征くんしかいない。自分で選んだ相手ではないけれど、奇跡的な出会いだと思います」
八木は言う。「ボーカル2人は、“卵とごはん”。嫌いな人はいないってくらい、合う。でも“卵かけごはん”は、ただ卵を乗せただけじゃダメで、上手く混ぜないといけない。僕らもいいところも悪いところもリスペクトし合いながら、俯瞰し合いながら、混ざり合って、相乗効果を生んでいきたい。ツインボーカルとして、相棒として、一緒に隣でずっとずっと歌を歌う、代えの利かない存在なんじゃないかな」
歌い上げてきた曲の数だけ、悩みや葛藤がある。常に輝いていられる世界ではない。時にはふざけ合い、時には励まし合い、時には弱さを見せ合える存在。7年目を迎える彼らの歌声から感じるのは、2人が歩んできた声の形だった。「FINALE」を歌い上げたFANTASTICS。それぞれの思いを胸に、彼らの新しい1年が始まる。

202629(月)放送

『#13 陽だまりの彼』

LDH所属アーティストがグループとして新たな夢を目指し、不退転の覚悟で進む道(One Way Road)に密着するエンターテインメントドキュメンタリー番組『Rising Sun ~後戻りはしないOne Way Road~』。

2月9日(月)放送回のFANTASTICS編第3回では、ボーカルの中島颯太にフォーカスを当てる。FANTASTICSに欠かせない2つの歌声。その片翼を担うのが、中島颯太だ。2017年、倍率1万超というオーディションを勝ち抜き、もう1人のボーカルを担う八木勇征とともにFANTASTICSに加入。2018年「OVER DRIVE」でメジャーデビューを果たすと年々その知名度を上げ、2023年からは地元大阪のFM802でレギュラー番組『DESIGN YOUR FANTASTIC FUTURE』がスタート。最近ではドラマ、CM出演や映画の主演抜擢など様々な分野に活躍の場を広げている。持前の人懐っこさでファンのみならず共演者やスタッフからも愛される中島。無邪気な笑顔に隠された素顔と、彼のアーティスト像に迫る。

カメラが密着したのは、中島の地元、大阪。17歳までを過ごした思い出の地だ。

「子どものころはビビりでした。でもヤンチャな子たちと仲良くて、その頃から人と関わるのは好きだったのかも。勉強も運動もできたからちやほやされて、小さな自信が積み重なっていったのか、どんどん人前に立つのが好きになって……」と昔を振り返ると、「1番輝いてる人、『こんな人、出会ったことない』と言われる人になりたいんですよ」と未来に思いを馳せる。

そんな彼が芸能界を志した理由は、図らずも八木と同じく、サッカーへの夢が絶たれたことによるものだった。

「中学3年の時、サッカーにドクターストップがかかって目指すものがなくなった。落ち込んだ時に支えられたのが、ポジティブな歌でした。EXILEさんやGENERATIONSさんのライブに行ったら、本当に楽しくて、キラキラしていて、『こういう道もあるんじゃないか』と思ってEXPG STUDIOのオーディションを受けました」と、EXPG STUDIO大阪校を訪れた中島が語り始めた。

「EXPG在校生たちを見ると、あの頃の自分を思い出して、初心に帰れる」というが、実はEXPG STUDIOの最初のオーディションは不合格だった。1年間外部でダンスや歌を学び、再挑戦して合格を手にした。「そこで『ただ歌が上手いだけではEXPGで育てる意味がない。Love, Dream, HappinessというLDHの理念を届けられる人、歌を聞いた人の人生を変えられる人がアーティストになれる』という話をきいて、僕は、“歌で人生を変えていく”と思うようになったんです」と回想する。

LDHアーティストへの登竜門ともいえるEXPGへの合格を果たした中島の人生は、ここから大きく動き始める。それが、パフォーマー集団だったFANTASTICSのボーカルを決めるオーディション『VOCAL BATTLE AUDITION 5』への参加だ。このオーディションに合格して、彼はFANTASTICSのボーカリストになった。

思い出の地、大阪のショッピングモールで中島は「ここでパフォーマー集団だったFANTASTICSの武者修行を見ていたんです。1年後、まさかそのグループに入るなんて……。自分の人生が始まった場所です」と高揚しながら語ったが、アーティストという夢を掴んだ先の武者修行で、大きな壁にぶつかることになる。

「武者修行でメンバーにかけられた言葉は、全て辛かった。右も左もわからない中、何が正解かもわからず毎日パフォーマンスして、移動して。(立場的にリーダーの)世界さんも(佐藤)大樹くんも、愛があるけれど厳しいことを言う。落ち込んだけれど、『マジで見とけよ』って思っていました。負けず嫌いもあるけれど、オーディションに合格できなかった3万人の想いを背負っているから、強くいなくちゃと思った」。そうまっすぐに語る。

自分の思い描く未来を必ず実現するという信念は、「高校生の時に女の子と写真を撮らなかったし、信号も点滅や黄色で無理に渡らなかった。自分の将来に返ってくるだろうなと思いながら生きていました」と語られたデビュー前のエピソードにも表れていた。

今回、彼が12月の大阪を訪れたのは、FM802が主催する年末恒例の大型ロックフェス『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY 2025』への参加のため。“ロックの大忘年会”と呼ばれるこのイベントに中島は、ラジオDJとして、アーティストとして、念願の出演を果たした。
中島は、「自分たちがずっと聞いてた、昔から見ていたアーティストの皆さんともコラボできるなんて夢のようですし、リスナーの音楽好きが集まっているので、楽しい。FANTASTICSで帰ってきたいなと思いました」と言ったが、この「今度はFANTASTICSで」というのは、台北で八木も口にしていた言葉だ。

個人仕事の多いボーカル2人だが、いつも心の中にはグループへの想いがある。未熟だった自分たちを育ててくれたグループを今度は牽引していく。2人からはそんな強い使命感を感じた。

「FANTASTICSという活動が、僕個人の夢。個人活動も、グループ活動も同列。自分の夢をFANTASTICSに託して一緒に叶えたい。僕がオンとオフを分けないのも一緒の考えで。自分の活動が生きがいで、それにたくさんの方がついてきてくださる。だから、プライベートとお仕事を分けたくない。仕事もプライベートも自分の人生の延長」と語る中島。今年で3年目を迎える彼らしい人間味溢れるラジオや、その延長線上にある今回のフェス出演は、中島だからこそ成し遂けたものであると言えるだろう。

彼はまるで陽だまりのように、その場に笑顔を広げていく。誰をも元気づけるポジティブな状態は自分の未来へ向けた絶対的な信念だった。誰も見たことのない人間になる。その未来が今から楽しみでしょうかない。

202622(月)放送

『#12 月に似た彼』

LDH所属アーティストがグループとして新たな夢を目指し、不退転の覚悟で進む道(One Way Road)に密着するエンターテインメントドキュメンタリー番組『Rising Sun ~後戻りはしないOne Way Road~』。

2月2日(月)放送回のFANTASTICS編第2回では、ボーカルの八木勇征にフォーカスを当てる。八木勇征は2017年、倍率1万超のオーディションを勝ち抜き、もう1人のボーカルを担う中島颯太とともにFANTASTICSに加入した。2018年「OVER DRIVE」でメジャーデビューを果たすと年々その知名度を上げ、2021年にはドラマ『美しい彼』で主役に抜擢され、以降、俳優とアーティストの二刀流で大活躍。さらに2023年には、国宝級イケメンランキングに選出されるなど、そのビジュアルと表現力で世の中の注目を集める存在となった。

番組冒頭で八木は「多分、死ぬまでFANTASTICSしか所属した経験がない人生だと言い切れると思う」と語った。そんな彼は今、自身やグループについて何を思うのか。輝かしいステージとパフォーマンスの裏側に隠された、彼の本心に迫る――。

2025年11月。八木を追って台北へ。空港には大勢のファンが彼を待ち構えていた。2024年に続き、台北で2度目のファンミーティングを行う。「1回目のファンミーティングをやらせてもらった時に、『次はFANTASTICSでここに帰ってきてライブをしたい』と言ったんです。だから2回目も1人だけれどライブを届けたくて、歌多めのセットリストを作りました。今までソロでやってこれなかったことをやろうと思っています」と八木は語り、FANTASTICSの楽曲以外のカバーや、EXPG生とのパフォーマンスなど、様々なプログラムを取り入れた。とにかく目の前のファンを全力で楽しませることを考える。それが彼のエンターテインメント精神だ。

今回彼はもう1つ新たな取り組みに臨んだ。それは彼自身が現地の文化を全力で楽しむことだ。「1回目のファンミーティングのときはスケジュールがタイトでどこにも行けなかったから、現地を楽しんでるところを見てほしかった」と、自ら自撮り棒を持って台湾名物の夜市に繰り出し、臭豆腐、ダージーパイ(大鶏排)、ルーローハン(魯肉飯)、さつまいもボール、ゴマ団子などのB級グルメから、マッサージまで、現地を満喫した。

八木は取材班の「自分を星に例えると?」という質問に「星……、よりも月じゃないかな。『自分が自分が』というタイプじゃないから」と答えた。

その素地を作ったのが、幼少の頃から参加していた子ども神輿だという。「ずっと大人と接してきたから、大人がどういうことを望んでいるかなどがわかっちゃう。その頃に、自分ファーストの感情が削げた気がする」と当時を思い起こした。

少年時代の夢は、サッカー選手。大学2年の時の怪我で夢をあきらめた彼は、友人の勧めでFANTASTICSのオーディションに参加した。しかし合格した先の道もまた、険しいものだった。
「当時の記憶、めちゃくちゃですよ、必死すぎて。何の経験もない僕がいきなり入って、経験者と同じ水準を求められたから、余裕がない。それで、自分が今どれくらい必要とされてるかを考えてしまったり……。そんな中、1回目のホールツアーをやって、次はアリーナというグループとして跳ね上がるチャンスをコロナで逃した。ネガティブな出来事だったけれど、何も整っていなかった自分は、あの期間があったからこそ、本当の意味で自分を見つめ直すことができた。他人から自分がどう思われるか、どう見られてるかばっかりの毎日から、来てくれた人たちに感謝しながら、周りを見ながら、自分たちだけじゃなくて、みんなと一緒にライブを作り上げようと思えるようになった時間だった」と、コロナ禍の閉塞感の中で、アーティストとしての自覚と信念を新たに身につけたと振り返った。

日本から遠く離れた異国の地で彼が支持されるのも、彼の見つけた道が正しかったと示す何よりの証拠だろう。

「とにかく、FANTASTICSのライブを現地の人たちに届けたいし、見てほしいんですよ。いろいろな国に行ってパフォーマンスを届けたい。ファンの人たちと一緒に、今は0だけれど、それを1にしていく時間を作っていきたい。次は、(台北に)FANTASTICSで帰ってきます」と先を見据える。
海外公演に誓う未来への約束は、自分ではなくグループの、そしてファンのためのもの。日々活動を続ける彼の中には、揺るぎない未来への信念があった。八木は、「自分が誰かの感情を動かしているということが、個人としての生きがい」と語ってくれたが、その想いは、月光のように穏やかに、今日も世界中の誰かの人生を優しく照らし続けている。

2026126(月)放送

『#11 巡り逢う、ふたつの歌声。』

FANTASTICSは2018年12月に「OVER DRIVE」でメジャーデビューすると、オリコンデイリーチャートで1位を獲得、さらには第33回日本ゴールドディスク大賞ベスト5・ニュー・アーティストを受賞。ポップなサウンドやハードなダンスナンバーなど、シングルごとに変わるその音楽スタイルと、メンバーそれぞれの個性を生かした個人活動によって、EXILE TRIBEファンのみならず多くの世代から広く人気を集めている。2025年にはグループ最大規模となるさいたまスーパーアリーナ公演3デイズを成功させ、3日間で計6.6万人もの観客を動員した。

番組では、メジャーデビュー8年目を迎えるFANTASTICSの今を、八木勇征、中島颯太、2人のボーカリストを通じて紐解く。
ボーカルとパフォーマーの役割がはっきり別れているFANTASTICSは、現在EXILEメンバーとしても活躍する世界、佐藤大樹の2人を中心にパフォーマンスグループとして2017年2月に結成された。そのスタートをEXILE HIROは「(EXILEの前身)J Soul Brothersもダンスチームが始まりだったので、世界、佐藤大樹を中心に、世界に通用するパフォーマー集団を作ったら夢のある話かなと思ったんです」と語る。
パフォーマー集団FANTASTICSは、EXILEグループ恒例の日本全国を回る「武者修行」を経て、2017年5月に3万人が参加した「VOCAL BATTLE AUDITION 5」に合格した八木勇征、中島颯太がボーカルとして加わり、現在の形となった。

そんな八木と中島の活動を見てきたHIROは、「友達だけれど戦友みたいな、独特な感じがある。同じチームでマイクを持っていたら、普通は『自分が!』と思うけれど、そういう感じがない。あの2人がボーカルでよかった」と言う。

大先輩であるEXILEのボーカリストTAKAHIROは、「ボーカルとしてすごくいいマッチングだと思うので、FANTASTICSらしさとはまた違う壮大なバラードなど、いろいろな曲を2人で歌ってほしい。もっと2人でいろいろな経験をしながらいろいろなステージに立つことで経験値も上がって、より深みも増してくると思うので、今後が楽しみ。また一緒に歌いたい。自分たちらしく、楽しんでやってほしい」とエールを送る。
3万人の中から巡り合った2つの歌声。荒削りだったそれは、8年間積み上げたステージで磨かれ、ついには先輩ボーカルも認めるものとなった。武者修行、メジャーデビュー、単独ツアー、そしてコロナ禍を越え、さいたまスーパーアリーナでの最大規模のライブ開催と、一歩ずつ歩を進めてきたFANTASTICS。そんな彼らは今、また一つ新たなフェーズを迎えようとしている――。それはグループ初となるベストアルバム『Welcome to Sunshine』のリリースだ。

ベストアルバムのリリースは、FANTASTICSの第1章完結と、新たな旅の始まりを意味している。メインとなるジャケット写真は、デビュー曲「OVER DRIVE」の写真をオマージュ。楽曲も新たにリード曲、そしてデビュー曲「OVER DRIVE」のリアレンジバージョンが収録されるなど、グループにとって大きな意味を持つアルバムとなる。
HIROは、「FANTASTICSは、彼らの世界観を物語にしながらリリースを重ねているが、その全てが繋がるように設計されている。ベストアルバムを出してから、その集大成のツアーを行い、新しい章に入るという必然的なタイミングで発表させてもらっています」と、この作品の意義を語った。

2枚組のベストアルバムのDISC1「FANTASTICS盤」にはアルバム新録曲「FINALE」、「BUTTERFLY EFFECT」にメンバーセレクトの楽曲を加えた全10曲、DISC2「FANTARO盤」にはファン投票によって選ばれた楽曲と「OVER DRIVE -2026 Version-」を含む10曲が収録される。このアルバムのために制作されるデビュー曲「OVER DRIVE」のリアレンジバージョン「OVER DRIVE -2026 Version-」に関して八木は、「今の僕たちが一番良さを出せる『OVER DRIVE』にしたい」と意気込んだ。