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過去の放送内容
EXILE AKIRA

2025121(月)放送

『#5 今、開ける 新しい時代の扉。』

EXILE AKIRAへの密着もついに最終回。12月1日放送の『Rising Sun~後戻りはしないOne Way Road~』は、いよいよ始まるEXILE完全復活のドームツアー『EXILE LIVE TOUR 2025 "THE REASON"』の初日、11月15日のPayPayドーム福岡公演での彼を捉えた。

EXILE、EXILE TRIBEを最前線で牽引し、「LDH愛夢悅(アイムユエ)」CEOとしてアジア戦略の最前線に立つ。さらにグローバルブランドのアンバサダーや海外番組への出演など、個人としてもその活動の舞台を世界へと広げ続けるEXILE AKIRA。

番組冒頭、AKIRAは中目黒のLDH本社にあるEXILEの歴史を展示する特別な部屋で、EXILEを語り始めた。「僕が初めて観たEXILEのライブは、『Styles Of Beyond』(2003年)。涙が出るぐらい食らった。今も忘れられない衝撃」と言うように、そのパフォーマンスは彼の予想を遥かに超え、深く刻み込まれた。

そしてAKIRAが「個人的に最も好きだ」と語るのが、14人体制初の『THE MONSTER』(2009年)ツアーだ。このツアーのオープニングでは、ステージ上の壮麗な宮殿が爆発し、その瓦礫の中からメンバーが登場する。この演出には、これまでのEXILEを壊し、新しいEXILEを創造する「自己破壊と再生」の覚悟が表れていた。

彼らは誰かのアイデアを具現化するのではない。メンバー各人が専門的な意見を出し合いながらすべてを自分たちで決めている「プロジェクト集団」である。

約3年ぶりとなる完全体でのドームツアー『EXILE LIVE TOUR 2025 "THE REASON"』の制作現場で、プロジェクト集団を中心となって導いていたのが、AKIRAだった。時には冗談を言って場を和ませるムードメーカーとして、時にはパフォーマーとボーカル、それぞれの視点や意見を繋ぐ橋渡し役として、そしてスキルを追求するアーティストとしてそこにいる。その姿を見て、EXILE TAKAHIROは、「HIROさんのようだ」と言う。

組織が大きくなった今でも、話し合いの場は欠かさない。リハーサル後に行われる「吸い上げ」と呼ばれる最終確認の場にもカメラは密着。セットリストの根幹に関わる提案や、率直な意見がぶつかり合い、徹底した議論を重ねることで、ライブがより良いものになっていく。

すべての努力、葛藤、そして創造の先にあるもの。それは、EXILEがステージに立ち続ける根源的な理由そのものだ。ツアータイトル『THE REASON』には、単なる「復活」以上の、グループの存在意義を問い直す深い意味が込められていた。

AKIRAがこのツアーでもっともこだわったのが、オープニングの演出だ。「出演する全員のオンステージで始まりたかった。EXPGの子どもから、お客さん含めて全員EXILEなんです」という彼の言葉には、演者と観客の境界線を取り払い、その場にいる全員がEXILEという一つの共同体である、というメッセージが見えた。

その一体感の先で、EXILEが届けたいものは何か。その問いに対するAKIRAの答えは、驚くほどストレートだ。「笑顔ですよね」――。それこそが、EXILEの存在理由だと語る。

ついに迎えた『THE REASON』ツアー初日。ステージを無事に終えたAKIRAは言う。「この先、何年踊れるか分からないし、何年EXILEを続けられるか分からないけれど、我々の目標、課題は、少しでも長く我々を求めてくださるファンの皆さんにEXILEエンターテイメントをお届けし続けていくこと。こうやってEXILEが動き出すと、EXILEが存在し続ける限り、お客様がいてくださる限り、少しでも長くパフォーマンスを、エンターテイメントを届けたいなという思いにはなりました」、と。

静岡からダンサーを志し上京し、EXILEとの奇跡的な出会いで運命が変わったAKIRA。誰よりも矢面に立ってきた男は、今もなお異郷の地で挑戦をし続ける。彼の物語には、HIROから受け継がれてきたEXILEへの思いと、これから紡がれる未来があった。

20251124(月)放送

『#4 夜明け前のダンス。』

EXILE AKIRAへの密着4回目。11月24日放送の『Rising Sun~後戻りはしないOne Way Road~』で、舞台は、ついに日本へ。9月のラゾーナ川崎プラザ。熱気を帯びた人々が集うその中心にいたのは、EXILEだった。この日開催されたのは、約3年ぶりとなるドームツアー『EXILE LIVE TOUR 2025 "THE REASON"』のキックオフイベント。「モールからドームへ」を合言葉に、実に24年ぶりとなるショッピングモールでのイベントだった。リーダー不在という困難な時期を経て、ついに完全な姿でのEXILE帰還が現実となった。

「累計すると、僕が一番ステージに立ってる時間が長くなってしまった」と語り始めたAKIRA。2013年、創設者であり精神的支柱であったHIROがパフォーマーを勇退しEXILE第三章が終幕。翌年にはオーディションを経て岩田剛典、白濱亜嵐、関口メンディー、世界、佐藤大樹が加入し19人体制で第四章が開幕したが、2015年末にはオリジナルメンバー松本利夫、USA、MAKIDAIが勇退。さらに、グループの核であるATSUSHIのソロ活動や体調不良にコロナ禍も重なり、グループは前進するための明確な指針を見失っていく。AKIRAは当時を「EXILEのリーダーがいなくなり、EXILEの顔を失った。そのEXILEをどうすべきか、どう繋いでいくのかをすごく悩みましたね」と振り返る。

グループがアイデンティティの危機に瀕する中、残されたメンバーたちはいかにしてその存在意義を問い直し、前進しようとしたのか――。その苦闘が、2025年上半期のツアータイトル『WHAT IS EXILE』…「EXILEとは、何か」に込められていた。

EXILEが模索したのは、グループの存続だけではなかった。その精神と伝統をいかにして次世代へと繋いでいくかという、未来を見据えた戦略的なビジョンとして、『WHAT IS EXILE』ツアーでは公演ごとに異なるEXILE TRIBE後輩メンバーたちが参加する「スターティングメンバー」を導入した。

AKIRA自身がEXILEであることに誇りを持ち、EXILEのあり方に誰よりもこだわり、大のEXILEファンでもあるように、「スターティングメンバーの子たちも、小学生からEXILEの歌とダンスが隣にあり、EXILEみたいになることを夢見て生活してきた。その夢の原点であるEXILEのステージに立つ。これこそが“僕らにしかできないこと”」だとAKIRAは確信する。夢を体現した彼らがパフォーマンスすることで、EXILEの楽曲に込められた希望や物語がよりリアルな熱量をもって観客に響く。これは、夢が次の夢を生むという、LDHの理念にも繋がる。

そして次世代との融合を経て、『WHAT IS EXILE』ツアーファイナルで、ついに休養していたATSUSHIが完全復活した。このATSUSHIの帰還は唐突な出来事ではなく、昨年から周到に描かれていた計画だった。それは、AKIRAが中心となり『WHAT IS EXILE』でグループの「今」を繋ぐ道と、ATSUSHIが休止していたソロ活動を再開しファンとの絆を再構築する道、その二つの流れが合流する着地点として設定されていたのだ。

ATSUSHIもここまでのAKIRAのことを「オリジナルメンバーが抜けていって、AKIRAがパフォーマーとしてのリーダー的存在になった。結婚や海外進出のことも加わり、大きな責任が生まれて逞しくなったと思います。ツアーのプロモーションで福岡でご飯を食べた時、弱音を吐いたり相談するタイプじゃないのに、AKIRAなりにすごく悩みを抱えていたんだなと驚きました」と語る。

いよいよ始まる完全体でのドームツアー。そのタイトル『THE REASON』という名が示す通り、「理由(Reason)」を意味するこのツアーこそが、「『WHAT IS EXILE』への答えを提示するライブになる」とAKIRAは断言する。

番組では、AKIRAの独白や、ATSUSHIへのインタビューに加え、『THE REASON』に向けての裏側にも独占密着。次週は、いよいよ初日を迎える『EXILE LIVE TOUR 2025 "THE REASON"」を紹介。EXILEが、いよいよ動き出す――。

20251117(月)放送

『#3 動き出した太陽。』

EXILE AKIRAへの密着3回目。台湾で後輩グループ、BALLISTIK BOYZ、PSYCHIC FEVERと同じステージに立つ前夜、AKIRAは現地のスタジオにいた。彼が「料理で言う仕込み」という、徹底したストレッチを黙々とこなす。それは単なる準備運動ではなく、キャリアを重ねたからこそ「ノリや勢いだけ」では渡れない一線を越えるために自ら課した儀式だ。見学していたEXPG生にそういう姿を見せて、理想のパフォーマンスを追い求める楽しさとプロフェッショナルとして生き抜く厳しさを背中で語る。

彼のこだわりは、肉体だけでなく内側にも向けられる。「昼からシャンパン飲んでるイメージでしょ?」と笑う彼は、食生活もストイック。烏骨鶏の薬膳スープを飲み、持参した手作り弁当を食べる。最高のパフォーマンスを生み出すためには、見えない場所でも地道な努力を積み重ねているのだ。

そんなAKIRAを作ったのは、やはり、EXILE HIROとの出会いだった。EXPGの立ち上げを果たし、講師としてのキャリアをスタートさせた当初、EXPGに生徒として詰めかけたのはEXILEに憧れたAKIRAよりキャリアも実力も上のダンサーたちだった。若く無名だった彼は自らに「武者修行」を課し、レッスンが終わると夜な夜なクラブへ繰り出し、ダンスバトルに明け暮れた。彼は「HIROさんたちのように、東京のストリートシーンで名を馳せることが、EXILEに入る条件だった気がする」と振り返る。

若き日のAKIRAがHIROに導かれたように、今、自らが後輩たちを導く「駆け橋」となった。しかしHIROが新たなグループを生み出すためにパフォーマーを勇退したのとは対照的に、AKIRAは「自分には自分の役割がある」と、台湾を拠点とした「LDH愛夢悅(アイムユエ)」CEOとして経営の最前線に立ちながら、パフォーマーとして若手と同じステージで汗を流す。台湾で共演したBALLISTIK BOYZ、PSYCHIC FEVERメンバーたちは、「何かあるたびに、グループチャットでマメにアドバイスをしてくださる」と語る。豪快なパフォーマンスと細やかな気遣いの両面性こそが、彼のリーダーシップの核心だ。

アジアへ拡がる活動を「アウェーなほど燃えます」というが、その挑戦は、夜な夜なクラブへ出かけた原体験と重なり合う。終わりなき彼の挑戦を支えるのが、HIROから受け継いだ一つの哲学だ。それは、「勉強になったわ」という言葉。何か失敗があった時、HIROはいつも全ての責任を自身に向け、そう呟いたという。「失敗」ではなく「学び」。その姿勢こそ彼が開拓者として挑戦し続けられる理由だ。

EXILEとして歩んできた20年。「自分たちなりの伝説がスタートした」という初めての武道館は忘れられない光景だとAKIRAは語る。そして2025年、EXILEの歴史は再び大きく動こうとしている。その物語の中心にはやはり、AKIRAがいた――。

2025113(月)放送

『#2 夢を繋ぐアジアの地図。』

EXILE回の冒頭を飾るのは、EXILEの歴史の中で、最も長く、最も多くステージに立ち続けてきたパフォーマー・AKIRA。現在はアーティスト活動と並行して、台湾を拠点とした「LDH愛夢悅(アイムユエ)」CEOとして長年の夢であったアジア進出をゼロから再構築している。「#2」では、AKIRAの台湾での活動に迫る。

台湾でのAKIRAは、大型テレビ番組やCMへの出演はもちろん、チャリティ企画への参加や国際映画祭のプレゼンターなど「日本のスター」を超えて、多岐にわたる芸能活動を行っている。AKIRA自身も台湾を「妻(女優リン・チーリン)の実家でもあり、第二の故郷」と語るが、台湾で「お兄さん」を意味するニックネーム「姐夫(ジエフー)」と呼ばれていることからも、彼がいかに現地に溶け込み、身近な存在として愛されているかがわかる。

一方、CEOとしては就任から2年。抜群の知名度を活かし、「メイドインLDHのエンターテイメントを世界へ」というビジョンを実現するために、LDH若手グループの中華圏での活動の後押しを自ら率先して行っている。その理由をAKIRAは「EXILEをアジアに、世界に持っていきたいという夢があった。その夢を次に託したい」と語る。

AKIRAの台湾での活動拠点となるのが、次世代アーティストを育成するスクール「EXPG TAIPEI」だ。ここでは台湾の子どもたちにEXILE TRIBEのパフォーマンスを支える基礎と技術のみならず、日本式の礼儀も教えている。2023年には、EXPG TAIPEI出身の佐藤陽がTHE JET BOY BANGERZのメンバーとしてデビューを果たした。さらにEXILEに憧れ、EXPG生となり、デビューを掴み取ったEXILE TRIBEの若手アーティストたちがEXPG TAIPEIでワークショップを行うなど、夢を信じ、夢をつなぎ、夢を循環させる「サークルオブドリーム」の場にもなっている。

AKIRAは自身を「経営者には向いていないと思う」という。彼が見ているのは数字ではなく、LDHが掲げる「Love, Dream, Happiness」という理念だ。ファンの笑顔の結果としてビジネスがついてくる。この信念こそ、EXILEが25年にわたり貫いてきた不変のDNAといえるだろう。

20251027(月)放送

『#1 動き出す、新しい物語』
EXILE回のスタートを飾るのは、EXILEの歴史の中で、最も長く、最も多くステージに立ち続けてきたパフォーマー・AKIRA。圧倒的な存在感を放ちながらも、常にチーム全体を輝かせることを優先し、背中でリーダーシップを示してきた男だ。

冒頭、「HIROさんが2013年に勇退されたとき、僕も引退しようと思ったんですよ」というAKIRAの衝撃的な独白から始まる――。

静岡県磐田市のサッカー名門高校に進学したサッカー少年AKIRAがダンスと出会い、高校卒業後、初めて東京でパフォーマンスしたクラブでEXILEメンバーのMAKIDAIとUSAと奇跡の出会いを果たす。上京してMAKIDAIとUSAらとのグループ「RATHER UNIQUE」でのデビューを目指す中、LDHのダンススクール「EXPG (EXILE PROFESSIONAL GYM)」立ち上げというビッグプロジェクトを託された。若者たちの夢の原点となる場所、EXPG東京校、そして宮崎校を立ち上げを成功させ、2006年の第二章の幕開けと共にEXILEに加入。豪快で華やかなパフォーマンスで目を引く存在となった。

アーティストとしてはEXILEのパフォーマーとして活動するだけでなく、エンターテイメントの場をステージの外へと広げ、俳優としても数多くの作品に出演し、海外ブランドのグローバルモデルとして起用されるなど、その活動は多岐に渡る。

そしてもうひとつの顔、ビジネスパーソンとしては、台湾を拠点とした「LDH愛夢悅(アイムユエ)」CEOの立場で、LDHのアジア進出を進める先頭に立っている。

LDHは、EXPG事業を核に海外へのビジネスを拡げていたが、コロナ禍を機にヨーロッパ、アメリカ、そして台湾を含む海外事業の縮小を決断した。しかしAKIRAは、台湾がLDHのアジア戦略における重要な「変換基地」になり得ると信じ「僕にやらせてください」と直談判。アーティスト活動と並行して、「LDH愛夢悅」CEOとして長年の夢であったアジア進出をゼロから再構築している。番組は、そんなAKIRAを追って台湾へ飛んだ。

「HIROさんの作ってきたEXILEは、次世代で受け継いでいかないと申し訳ないし、フェアじゃない。自分の役割、責任としては“開拓者”として新たな道なき道を作っていくこと。今までEXILEになかった、LDHになかった領域を広げていく活動というのが1つの役割なのかも」とAKIRAは言う。ダンスに導かれ、HIROの背中を追ったAKIRAが、CEOとして台湾と日本を行き来する日々の中で見えてきた未来、そして後輩たちへの思いとは――。