2018/10/16

宮殿の未来をかけた「マカロン」

正面の道路は常に封鎖され、厳重な警備が敷かれている正面の道路は常に封鎖され、
厳重な警備が敷かれている

こんにちは、パリ支局の工藤です。
みなさんはパリにある「エリゼ宮」をご存知でしょうか。
日本で言えば「首相官邸・公邸」、アメリカで言えば「ホワイトハウス」。
そう、フランスの大統領の執務拠点であり、居住地です。

エリゼ宮は18世紀に貴族の住居として建てられました。大統領の官邸となったのは1873年から。以来、今のマクロン大統領が23人目の主になります。

マクロン大統領マクロン大統領

取材はだいたい中庭まで。ここで外国の要人をお出迎え取材はだいたい中庭まで。
ここで外国の要人をお出迎え

エリゼ宮の周りには、いつも生中継のフランスメディアがエリゼ宮の周りには、
いつも生中継のフランスメディアが

普段、宮殿内に入ることは残念ながらできません。ですが、一年に一回、市民や観光客も内部を見学するチャンスがあります。毎年9月の「ヨーロッパ文化遺産の日」には、普段は立ち入ることができない、政府庁舎などの見学ができるんです。大統領の執務室や、外国からの要人を迎える晩さん会に使われるダイニングなど、豪華な内装や装飾は一見の価値ありです。
もし、この時期にパリを訪れる機会があれば、ぜひエリゼ宮の見学もしてみてください。

さて、そんなエリゼ宮ですが、9月から「公式グッズ」の販売を始めました。
文房具やエコバッグといった定番商品に加え、マクロン大統領の写真が印刷されたマグカップなどを、エリゼ宮のHPで買うことができます。フランスの新聞はエリゼ宮による公式グッズの販売は「ほぼ前代未聞」と伝えています。

大統領府HPより大統領府HPより

大統領府HPより大統領府HPより

最も注目を集めているのが「エリゼ宮のマカロン」!!
フランスにも『ダジャレ』文化はあるんですが、「マクロンとマカロン」を掛けたのかは知る由もなく…。といっても、マカロンはフランスの代表的なお菓子の1つ。有名パティシエのピエール・エルメさんが手がけた本格的な一品です。

なぜ、エリゼ宮が公式グッズの販売を始めたのかというと、売り上げの一部がエリゼ宮の修復工事に使われるとのこと。築300年の歴史ある建造物を、あの手この手で守っていくのは、実にフランスらしい考え方です。支持率は低迷しているマクロン大統領ですが、グッズの販売は好調だそうで、文化的なものに対するフランス人の寛容さが伺えます。

2019年からはHPの販売だけでなく、一部商品が国外の店舗でも販売が可能になるそうです。もしかしたら、日本で見かけることがあるかもしれませんので、その際は是非、チェックしてみてください。

シャンハイ★Shanghai