2019/07/16

7月14日

こんにちは、パリ支局の工藤です。

7月14日。1年のうちフランス人にとって、とても大切な日の1つです。

「フランス国旗」のスモーク噴射でパレードの幕は上がる「フランス国旗」のスモーク噴射でパレードの幕は上がる

「フランス革命記念日」。
そう、日本人も学生時代に歴史の授業等で誰もが一度は耳にしたことのある、フランス革命が起きた日です。この日は祝日になっていて、フランス全土で様々なイベントが行われます。

「7月14日」のフランス語読みから「キャトーズ・ジュイエ」と現地では呼ばれ、日本では「パリ祭」と呼ばれることの方が多いようです。
絶対王政を倒し共和制樹立へとつながるフランス革命は、今のフランス国家の礎です。「自由・平等・博愛」というフランスを象徴する言葉は、革命当時のスローガンでした。

私の住むパリでもこの日は1日中、イベントが目白押しです。まず午前中は、シャンゼリゼ通りでのパレードです。

大統領も出席し、軍や消防がパリの目抜き通りを行進します。
カッコいい騎馬隊や、圧倒されるような大型の戦車に、沿道に集まったフランス人は国旗を振って大きな歓声を送っていました。

フランス大統領はもちろん各国の首脳らも参列するフランス大統領はもちろん
各国の首脳らも参列する

陸海空軍および消防隊らが<br>勇ましく行進陸海空軍および消防隊らが勇ましく行進

 軍事パレードのため戦車や戦闘機も見ることができる 軍事パレードのため
戦車や戦闘機も見ることができる

「空飛ぶ兵士」。実用性は!?「空飛ぶ兵士」。実用性は!?

今年の目玉は「空飛ぶ兵士」だったようです。
残念ながら私が見ていた場所からはよく見えませんでしたが、銃を持った兵士1人が空飛ぶスケートボードみたいな装置に乗り、空を飛んでいました。

この日シャンゼリゼ通りに入るには、厳重な荷物チェックがあり、警備は厳しいものでした。大統領が来ることに加え、やはり人が集まる場所、しかもフランスにとって大事な日となれば、テロに狙われる危険性が増えるからです。

3年前の7月14日には、南フランスのニースで、花火大会が大規模なテロに見舞われる悲しい出来事もありました。

さらに今年は、マクロン政権を批判するデモ「黄色いベスト運動」が続いています。最大限の警戒下でパレードは無事に行われました。ですがパレード終了後に、デモ隊と警官隊が衝突し、シャンゼリゼ通りでまた暴動が起きてしまったことは残念でなりません。

また、支局のフランス人スタッフに聞くと、年々パレードを見に行くフランス人は減っているとのこと。若者たちが興味を持たなくなってるそうです。

夜は舞台をエッフェル塔に移します。
数万人が集まるエッフェル塔前の公園で、フランス国立管弦楽団などによる野外コンサートです。

フランストップレベルの音楽を無料で楽しめる至福の時フランストップレベルの音楽を
無料で楽しめる至福の時

著名なオペラ歌手らも多数参加し、これだけの演奏を無料で聞けるのは、私にとってこの日最大の楽しみです。21時頃スタートですが、パリのこの時間はまだ明るく、みんな公園の芝生に座り込み、リラックスした時間を過ごします。

エッフェル塔と花火のコラボを、<br>ぜひ一度は生で!エッフェル塔と花火のコラボを、
ぜひ一度は生で!

そして23時。エッフェル塔をバックにした花火大会が始まります。公園だけでなく、周辺の橋やビルなど、各所のビューポイントはパリっ子と多くの観光客でごった返します。

正直、花火自体は日本の花火大会の方がクオリティーは高いですが、場所と雰囲気込みでは、一度は生で見る価値があるかと思います。
この様子はテレビで生中継もされているので、自宅に家族や友人を呼んでパーティーをしながらテレビで花火鑑賞する人たちも多いそうです。パリだけでなく、フランス各地で花火大会は行われ、革命記念日のフィナーレを飾っています。

さて、フランスにとって大事な祝日もこれで終わり。
毎年この日が終わると、こう考えるフランス人も多いそうです。
「いよいよ夏のバカンスが始まるな。楽しみだ」

フランスの夏が始まります。

シャンハイ★Shanghai