2019/02/12

行列ができる春節の食べ物

上海支局カメラマンの遠藤です。

中国の旧正月「春節」。毎年、たくさんの中国人が帰省や旅行で国内外に大移動し、日本でも訪日中国人に関連するニュースが続く時期です。今年の「春節」休みは2月4日から2月10日までの7日間でした。

去年上海に赴任したばかりの私にとって、初めての春節。駐在員としていつでも撮影に出られるよう、中国人に混じって「大移動」することはできませんが、なにかそれっぽい経験ができないかと考えていたところ、ある街の変化に気が付きました。

家の近くにある料理店で、春節前のいつのころからか発生した大行列です。

店の前の歩道は大行列で通れなくなるほど店の前の歩道は大行列で通れなくなるほど

いろいろ調べると、普段は麺類やワンタンなどを食べることができる地元の料理店なのですが、この時期は春節用の持ち帰り商品限定で、特別営業をしているとのこと。特に“ある人気商品”は「一日限定1000個」「午前中には売り切れ」という情報が。

これは何としても食べたい。ということで、開店時間の1時間前、朝7時にお店の前に行きました。すると、すでに50人ほどが並んでいました。

一番に来た人に話を聞くと<br>朝5時半から並び始めたとのこと一番に来た人に話を聞くと
朝5時半から並び始めたとのこと

朝7時。年配の人を中心に大行列朝7時。年配の人を中心に大行列

冬の寒さに震えながら待つこと1時間。朝8時、営業開始。行列はすでに150人近くになっていました。皆さん、目当ての“ある食べ物”に群がります。

我先にと商品を買い求める客たち我先にと商品を買い求める客たち

「八宝飯」。<br>この店では大・中・小のサイズがあり、<br>写真は中サイズでひとつ23元。<br>現在約370円(1元=16円計算)「八宝飯」。
この店では大・中・小のサイズがあり、
写真は中サイズでひとつ23元。
現在約370円(1元=16円計算)

その食べ物の名前は「八宝飯(バーバオファン)」日本語読みするなら「はっぽうはん」でしょうか。一説には紀元前の周の時代からあるとのこと。「春節」を祝う料理として中国人にはポピュラーな食べ物で、砂糖を加えた甘いもち米に、中国でよく食べる縁起物のナツメの実といったドライフルーツなどをトッピングしています。

中国人は、めでたいものを親せきなどに配る習慣があるために1人で5個も10個も大量に買っていきます。午前中に限定1000個が売り切れる理由がよくわかりました。私も並ぶことさらに1時間半。ようやく購入することができました。

飛ぶように売れる八宝飯飛ぶように売れる八宝飯

この店のトッピングはナツメの実を中心に、クルミ、干しブドウなどこの店のトッピングはナツメの実を中心に、クルミ、干しブドウなど

気になる味は、まさに中国版のおはぎ。実は中には大量のあんこが入っていて、柔らかいもち米との相性も良く、懐かしい味です。かなり甘いですが、日本人の口にも合う食べ物だと思います。大行列ができるのもうなずけます。ただ、中サイズでもどんぶりいっぱい分のサイズ感なので、おはぎのように気軽に食べることはできません。

中身は大量のあんこです中身は大量のあんこです

「猪」は中国語でブタ。<br>上海の観光名所「豫園」にも<br>巨大なブタのランタンが登場「「猪」は中国語でブタ。
上海の観光名所「豫園」にも
巨大なブタのランタンが登場

猪年の今年、私は36歳になるので年男です。
縁起の良い「八宝飯」をエネルギーに、今年1年がんばります。

ABC WEBNEWS 2009年9月以前のサイト シャンゼリゼ通信