葛飾北斎に挑む!~富士山に魅せられた画家~ 2018年1月5日(金) 深夜1時37分~

江戸文化から生まれた浮世絵。世界中の多くの芸術家にも影響を与え、海外の博物館所蔵の作品が里帰りで開かれる展覧会には多くの人が詰めかけます。その中でも日本の霊峰・富士山を多く描いた葛飾北斎は浮世絵師を代表する一人。赤富士で知られる「凱風快晴」や「神奈川沖浪裏」は代表的な浮世絵と言っていいでしょう。富士山に魅せられ、富士を題材に多くの作品を描いてきた画家が、現代の目線で今の富士山を浮世絵で描くことに挑戦します。「富士山」と「北斎」、世界にその名を轟かせる2つのテーマに挑んだ画家に密着しました。
ナレーション:武田和歌子(ABCアナウンサー)

宝塚市出身の画家・Yutaka Murakami(ユタカムラカミ)氏。金・紅・赤・黄…、日本画に使われる「顔彩」とよばれる画材を使ったカラフルな色彩とモダンなタッチで、日本の霊峰・富士山を描き続けています。その絵はいつしか「福を呼ぶ吉兆画」と評判となり、「開運画家」とも呼ばれています。
ムラカミ氏は幼少の頃から神社仏閣に興味を持ち、阪神淡路大震災のあと、何か人々を励ますことが出来ないかと吉兆に関わる文字・絵画の創作を始めました。毎年、西宮神社の福男に「福」などの吉兆文字を贈っているほか、2016年夏には富士山頂の浅間大社奥宮にも富士山の絵が奉納されました。

富士山を描き続けてきたムラカミ氏が、2017年、新たな世界に挑みました。作品のステンドグラス化への挑戦、さらには、伝統の技法を今に伝える「浮世絵」への挑戦です。渾身の作品を携えてムラカミ氏が臨んだのは、フランス・パリでの個展。日本文化への関心が高く、とりわけ葛飾北斎を知らない人はいないとも言われるフランス人の目に、「Yutaka Murakami」の作品はどう映ったのでしょうか。

番組ではムラカミ氏の創作活動に1年以上にわたって密着し、その人気の秘密を探ります。同時に、精巧で美しいステンドグラス作りの世界や、江戸時代から伝わる伝統技法を彫師・摺師たちが今に伝える浮世絵の世界もご紹介します。

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