Story

ストーリー

第1話

ドラマ『SQUALL』 ドラマ『SQUALL』 ドラマ『SQUALL』 ドラマ『SQUALL』 ドラマ『SQUALL』

“4年前の記憶”を失ったままのサクラ(莉子)は、献身的に支えてくれる恋人・瑛太(吉澤要人)の転勤を機に、シンガポールへ移住。野生動物公園のガイドとして働きながらくことに決まり、穏やかで幸せな日々を送っていた。

だが、サクラの頭からなぜか離れないものがあった。引っ越しの荷物に紛れていた“203”と刻まれた古い鍵。そして、瑛太が仕事で再開発を手掛ける地区“カトン”という響き――。

慣れない海外暮らしを支えるため、携帯電話の位置情報を共有し、仕事の合間を縫っては送り迎えも欠かさない瑛太。その胸には、この新生活を機にサクラへ婚約指輪を渡すという、ひそかな決意があった。

そんなある日、サクラは突然の猛烈なスコールに見舞われる。そこは奇しくも、あのカトン地区。傘を持たないサクラが雨宿りにふと駆け込んだのは路地裏にある店の軒先――。
そこにいたのは、一人のシンガポール人男性・ルン(グレン・ヨン)だった。

初対面のはずなのに、なぜか引き寄せられるように見つめ合うサクラとルン。
「ダイジョウブ。すぐにやむよ」
ルンの口から思わずこぼれた日本語に驚くサクラ。だが、日本語を知らないはずのルン自身も、ただ戸惑うばかり。そんな彼が抱えていたスケッチブックには、顔のない女性の絵が描かれていた。

ルンの表情や口調になぜか懐かしさを覚えてしまうサクラ。
そこへ、雨に濡れた2人に声を掛けてきたのは、カフェの店主・シウファン(エイミー・ジェイ・チェン)だった。
「…やっぱり雨なのね」
振り向いた2人の顔を見た途端、シウファンの表情がふと曇る。

スコールに導かれるように、カトンの美しい町並みの路地裏で、懐かしさを覚えながら言葉を交わすサクラとルン。その一方で、婚約指輪を渡せないままの瑛太は、ひとり胸騒ぎを覚えるのだった…。

サクラの失われた4年前の記憶を開くのは、“203”と刻まれた古い鍵か、それとも見覚えのないはずのカトンの風景か――。
国境と時を越えて紡がれる、美しくも哀しいラブストーリーが、いま幕を開ける。