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公演情報

ラ・プティット・バンド〜古楽器が魅せるバッハの真髄〜

[指揮、ヴァイオリン、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ]シギスヴァルト・クイケン
[フルート・トラヴェルソ、リコーダー]バルトルド・クイケン
[ナチュラル・トランペット]ジャン=フランソワ・マドゥーフ
[オーボエ]三宮正満(※)
[ヴィオラ]サラ・クイケン、赤津真言
[チェンバロ]バンジャマン・アラール
[管弦楽]ラ・プティット・バンド

(※)当初予定しておりましたパトリック・ボージローから変更となっております。

日時 2011年7月3日(日) 07:03 開演 07:03 開場
会場 ザ・シンフォニーホール
料金 A 6,000円 B 4,500円 C 3,000円
一般発売日 2011年2月27日(日)
優先予約日 2011年2月25日(金)
プログラム ≪オール・J.S.バッハ・プログラム≫
ブランデンブルク協奏曲 第2番
ブランデンブルク協奏曲 第6番
管弦楽組曲 第2番

ブランデンブルク協奏曲 第5番
ブランデンブルク協奏曲 第3番
お問い合わせ先 ABCチケットセンター
06-6453-6000

古楽ファンのみならず音楽ファンが待ちに待った
世界最高峰の古楽アンサンブル“ラ・プティット・バンド”が
ついにザ・シンフォニーホールに初登場!!
★★そこで、古楽界の巨匠シギスヴァルト・クイケンさんに、古楽の魅力をズバリ伺いました!
 写真右上

Q、ラ・プティット・バンド結成について教えていただけますか?

 1972年にドイツのレコード会社ハルモニア・ムンディが、グスタフ・レオンハルト指揮によるリュリの「町人貴族」の録音をする際に、若い優秀な古楽器奏者を集めて欲しいとのリクエストがあり、最初のグループが組織されました。このアンサンブルの存続等は考えてなかったのですが、引き続きフランス音楽の録音依頼があり、強い信念のもと、多くの可能性を抱きながら、恒常的な団体として活動することになりました。 


Q、古楽器の魅力とは?また、古楽器を演奏する際に心がけてらっしゃることは?

 作曲者は当時の楽器をもとに作曲しているのですから、良い演奏状態にある古楽器は、その楽器のために書かれた音楽の演奏にはまさに理想の楽器といえます。古楽器を演奏することで、その作品は“復活”し、誕生当時の音楽を再発見することができるのです。
 私たちは、現代の一般的な音楽解釈法とは違って、その音楽がどのようにして誕生したのかを理解することから出発しています。どの時代もその時代特有の“アクセント”を持っており、練習と研究を重ね、楽譜を理解することで、その演奏法を見出すことができるのです。古楽器をモダン楽器奏法で演奏することは馬鹿げているとさえ思います。
 大切なのは、演奏者はその音楽に仕えるものであって、決して作曲家の主人ではないということです。


Q、以前より、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラという楽器を使用されていますね

 ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラは小さめの低音楽器で、現代のチェロと同じ調弦です。両足の間で演奏するのでなく、首からひもで吊るして胸の前に水平に保ちます。1660年頃から1740年頃のイタリアで使われており、ドイツでもバッハの時代は、チェロといえば“ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ”を指していると、いくつかの研究から証明されています。
 伝統的なチェロよりも音は小さいのですが、突き抜けるようにクリアな音で、大変独特な音色です。ブランデンブルク協奏曲でのチェロ・パートでは、しばしば通奏低音のヴィオローネと協奏し、微妙なサウンドの違いを生んでいます。


Q、今回のツアーでは、ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラでブランデンブルク協奏曲を演奏しますね!

 私は出来る限り、作品のオリジナルなサウンドを求めており、作曲者が作曲時に思い描いたタイプの楽器を使用することは私の基本姿勢です。
 バッハはこの作品で“ヴィオロンチェロ”を特別に使用しており、バッハのいう“ヴィオロンチェロ”が“ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ”だったという再発見は、私にとって、この協奏曲演奏への新たな衝動となりました。例えば協奏曲第3番では、いわゆる3本のバロック・チェロとダブルベースの代わりに、3本の“ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ”と1本のバス・ヴァイオリンを使用することにより、音色の適正なバランスが保てたのです!初めてそれを試みた時は、大変な啓示を受けたように感じましたね。
 ブランデンブルク協奏曲は、バロック期の器楽作品の最高傑作です。頻繁に演奏されますが、けしてその美しさは失われていないと思います!


Q、ラ・プティット・バンドの演奏を待っている皆さんにメッセージを!

 私たちは日本での演奏を常に愛しております。日本の聴衆とは本当に特別な関係を築いてきました。長年にわたり多くの有能な日本の古楽奏者が私どものもとで学び、共にヨーロッパで演奏していることも強いきずなを生んでいると思います。
 今回のツアーは、私どもにも心の痛みを及ぼした原子力発電所の事故という大変な被災の中とあって特別です。ツアーに参加するメンバーは、演奏を通して日本の方々の苦悩との連帯感を表し、心からの喜びそして勇気づけられることを願っております。



★★現在ラ・プティット・バンドに所属し、今回のツアーにも登場するバロックヴァイオリニスト赤津眞言さんにも、古楽の愉しみ方を伺いました!


Q、ヨーロッパを中心活躍されている赤津さんですが、なぜ古楽の世界に?

 私が初めて古楽に触れたのは、音大2年の時に友人に誘われて聞きに行った演奏会でした。当時、演奏解釈や音楽表現で、どの時代の曲も結局は同じ様なエスプレッシーヴォ的表現法になってしまう事に不満を持ち始めていただけに、初めて聞いた古楽器のしっとりとしなやかな、それでいて水の飛び散る様な輝きを持った演奏が、自分の抱いていた疑問に対する答えの様に聞こえて、その演奏の虜になりました。


Q、バロックヴァイオリンと現在のヴァイオリンとは、どのような違いがあるのでしょうか?またその魅力とは?

 少し専門的になりますが、楽器の大きさや弦の本数、調弦の仕方(低い方からソレラミ)は現在と同じです。
大きな違いは指板とネックの長さと角度、駒•テルピースの形状、弦長、もちろん弦の種類、以上が外見的に見て分かる事です。あごあてがない事もそうですね。写真をご覧頂くとはっきりすると思います。
 バロックヴァイオリンの特徴は、4本ある弦のうち上3本がガット弦(通常羊の腸を加工したもの)であると言う事に尽きます。気温や湿度の変化に直ぐ反応し毎日その機嫌が違うので、それをなだめ、時には脅しながら演奏する所に面白さがあります。弦の擦れる音が肉声に近く、まるで自分の声である様に感じられるのがたまらない魅力です。


Q、赤津さんは、数多くの古楽団体の中で活動されていますが、その中でラ・プティット・バンドの魅力についてお話頂けますか?

 ラ・プティット・バンドの魅力は,そのままシギス本人の魅力だと思います。飾らず、気取らず、自然体で正攻法に音楽を創造していく。確かに他の団体に比べると、音程の正確さやアンサンブルのそろい方等は及ばない所があるかもしれませんが、音の奇麗さと響き方は、どこのグループもかなわないと思います。
 シギスヴァルトは、『弓を沢山使わない、早く動かさない』ことを持論としています。簡単に鳴らせることのできる現代の弦とは真反対のガット弦を、一番良くコントロールする方法を端的に表した言葉だと思います。また、弦楽器奏者全員が同じ奏法を身につけているので、音色の統一が図られており、弦楽器を弦楽器だとしっかり感じられる,それがラ・プティット・バンドの一番のチャームポイントだと思います。


Q、今回演奏していただくプログラムの聴きどころについてお話頂けますか?  

 ブランデンブルク協奏曲は、何と言ってもナチュラルトランペットの演奏による第2番と、ヴィオロンチェロ•ダ•スパッラ3本による第3番でしょう!
 ナチュラルトランペットは、最近の研究によって、バロック期の楽器には穴があいておらず、マウスピースの形も現在のものとは違うという事が少しずつ明らかになって来ました。
 今のトランペットと違って、ナチュラルトランペットは、全ての音程を口の動きだけで表現するため、その奏法の復興には長い年月が必要でした。ソロ楽器間のバランスが大きな問題となる第2番の、トランペット、リコーダー、ヴァイオリンそしてオーボエとの4重奏は、この楽器を使う事によって最高のバランスを得るのではないかと思います。
 またシギスヴァルトが楽器復興に力を注いでいるヴィオロンチェロ・ダ・スパッラによる第3番。通常、チェロとコントラバスで演奏されますが、彼の持論によって、この肩から下げるチェロで演奏します。チェロの様に低音を響かせながらではなく、軽く小回りのきいた、ヴァイオリン、ヴィオラそしてヴィオロンチェロ•ダ•スパッラの、大きな隔たりのない音の繋がりが面白いと思います。

 
Q、最後に、赤津さんから見て、古楽とは!?  

 私が古楽器を使うのは、それが私の考える音楽を表現する為に一番適しているからに他なりません。楽器の違いという事ではなく、自分の気持が素直になれるからで、現代の楽器では楽器との一体感を感じる事は出来ないのです。また、歴史を上から眺めるのではなく下から眺めることで、その後の時代の音楽表現法の幅が広がったと実感しています。
 バロック音楽を演奏するというのは、楽器によって当時の音を再現するだけでなく、当時生きていた一人の人間を再現する事だと思っています。


遠い昔の音楽を、遠い昔の楽器で聴く、究極の贅沢!!
 さあ、一緒に古楽の世界へ旅立ちませんか!?



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木の温もりを感じるふくよかな弦の響き!
幻のバッハが蘇る!
古楽器アンサンブルのパイオニアにして、最高峰が魅せる
自然で美しいバッハ!

ラ・プティット・バンド
〜古楽器が魅せるバッハの真髄〜



悠久の刻に思いを馳せて、音の余韻に浸る―――これがラ・プティット・バンドを聴く歓び。初めてラ・プティット・バンドを聴いたのは、2008年の来日ツアー。木の肌を思わせる温かく素朴な音色、生命が吹き込まれたような輝きを放つ響きに、これまでのバロック音楽のイメージが吹き飛び、音の向こうに色鮮やかな風景が浮かび上がったのでした!!
当時の楽器、演奏様式を研究し、往時の響きを生み出す古楽演奏。いまやクラシック音楽シーンに欠かせない存在の古楽器アンサンブルですが、そのパイオニアにして最高峰ラ・プティット・バンドが、ザ・シンフォニーホールに初めてやってきます!
ラ・プティット・バンドは、1972年にバロック音楽の真髄を追究するベルギーの巨匠S.クイケンとG.レオンハルトにより結成されたバロック・オーケストラ。その自然で美麗な演奏は、他の古楽器アンサンブルの追随を許さず、現地ヨーロッパのみならず全世界で高い評価を受けています。
今回お贈りするのは、深遠な音が重なり広がる、“音楽の神”J.S.バッハの世界。ナチュラル・トランペットやフルート・トラヴェルソ、リコーダーなどバロック楽器の名手たち総勢14名を迎えて、華麗なパッセージに彩られたバッハのブランデンブルク協奏曲から第2番、第5番、第3番、第6番の4曲、そしてポロネーズやサラバンドでお馴染みの管弦楽組曲第2番とファン垂涎の名曲プログラムをお届けします!
何といっても注目は、S.クイケンが弾く、幻の楽器ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ。“肩にかけて弾く”演奏法も驚きですが、人の声のように優しく柔らかなバロック期のチェロの魅惑の音色に、想像も期待も膨らみませんか!?モダン楽器とはまた違う、新鮮で快活な響きでバッハの真髄に迫ります!
これまでにない新鮮な視点と、まったく新しい音効果から、奇跡の演奏を繰り広げるラ・プティット・バンド。残響2秒のザ・シンフォニーホールで、バッハの新しい魅力に出逢う、衝撃の瞬間をお聴き逃しなく!!


いにしえの響きを奏でる楽器たち

ヴィオロンチェロ・ダ・スパッラ

 チェロなのに、ヴァイオリンのように肩にかけて演奏される不思議な楽器。ライプツィヒなどバッハゆかりの地には、このような「小型チェロ」が多く遺されており、今回披露されるブランデンブルク協奏曲でも使用されていたといわれています。ヴィオラよりも明るい音色とも評されていますが、果たしてその音色は?(写真右上)

ナチュラルトランペット

 管の長さを変えるピストンやロータリーが取り付けられる以前のトランペット。今のトランペットよりも演奏方法は難しいのですが、豊かで輝かしい音色が特徴。アンサンブルでは、えもいわれぬ素晴らしいハーモニーを楽しめます。

フルート・トラヴェルソ

 縦型のリコーダーが主流だったバロック以前では珍しい横笛であり、現在のフルートの前身の木管楽器といわれています。木のぬくもりを感じさせる優しく多様な音色を持ち、フルートとはまた違った、繊細で豊かな表現が魅力!

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