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公演情報

ユンディ・リ オール・ショパン ピアノ・リサイタル

日時 2016年6月5日(日) 14:00 開演 13:00 開場
会場 ザ・シンフォニーホール
料金 A 13,000円 B 11,000円 C 8,000円 D 6,000円
一般発売日 2015年11月22日(日)
優先予約日 2015年11月20日(金)
プログラム ≪予定される演奏曲目・曲順≫
ショパン:バラード 第1番 ト短調 op.23
ショパン:バラード 第2番 ヘ長調 op.38
ショパン:バラード 第3番 変イ長調 op.47
ショパン:バラード 第4番 ヘ短調 op.52

ショパン:24の前奏曲 op.28
お問い合わせ先 ABCチケットインフォメーション
06-6453-6000

来日を前にニューヨーク、カーネギーホールに登場!最高の盛り上がりを見せた熱々の現地リポートが届きました。同プログラムでの日本公演に胸が高鳴ります!!

ユンディ・リNY公演レポート
2016年3月23日カーネギー・ホール


ヨーロッパ・ツアーを前に、カーネギーホールの定期演奏会に登場したユンディ。総立ちの客席からは、割れんばかりの拍手が贈られた。
カーネギー・ホールの定期演奏会には、近頃、特定の演奏家に焦点を当てた「パースペクティヴ」という特集が組まれている。今シーズンは、エフゲニー・キーシンが選ばれ、リサイタル、室内楽、協奏曲、対談など、多彩なイヴェントが行われた。 
そんな中、嵐が去った後の静けさのようなステージに姿を現したユンディ。2015〜16年のシーズン紹介パンフレットの写真は、洒落たTシャツに深紅のジャケットを纏い、カメラ目線で構えた印象的なものが使われている。
初春の木の芽が膨らみ始めた3月23日、カーネギー・ホールの大ホール(アイザック・スターン・オーディトリウム)に足を運んだ。 ここでのリサイタルは2003年以来の登場だが、約2,800の客席はほぼ満員となり、ユンディはニューヨーカーからも絶大な人気を得ている。当日のプログラムはオール・ショパンで、「バラード」全4曲、休憩を挟み「24のプレリュード」という魅力的なセレクション。
20時の開演時間を10分ほど過ぎてステージに姿を現したユンディ。静まり返った会場に、厳かに低音のドの音から高音へと昇っていく独特なイントロで始まる「バラード第1番」。目を閉じると羽生結弦選手の姿が思わず浮かんでしまうほど、日本で度々流れた彼のショート・プログラムのテーマ曲だ。
ユンディは、「ショパンは大好きな作曲家で、感動的、センシティヴそして愛に満ち溢れているのが最も重要な点。私は世界中にショパンの音楽を発信することが喜びです」と話している通り、正にショパンの伝道師と思わせる演奏。過剰な個性や大げさな表現を避け、ショパンの詩的な音楽を、高度なテクニックと繊細なタッチ、ドラマッティクな表現で、「バラード」を次々と積み上げていく。「バラード第4番」では、クライマックスの途中で拍手が沸き起こってしまうほど、会場は大きく盛り上がった。
プログラムの後半は、「24のプレリュード」。短い詩をピアノを通して語っていくように、喜び、悲しみの物語を静かに、そして時に激情を交えて聴衆の心に届けた。
演奏を終え、ユンディはスタンディング・オヴェーションでの大喝采と声援を浴び、ファンの待つサイン会の会場へと向かって行った。
(NY在住 針ヶ谷郁)


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ユンディに聞く、オール・ショパン・プログラム―

2000年のショパン国際ピアノコンクールにおいて、18歳で中国人として初めて優勝に輝いたユンディ・リ。
この快挙により一躍スターダムに上りつめ、今では演奏面だけでなく、四川音楽院ピアノ学部の副学部長、教授を務めるという教育面、またテレビ番組等への出演でも活躍。2015年夏には北京で行われた世界陸上の開会式でピアノ演奏を披露するなど、今も高い人気を誇る。
同年秋には、第17回ショパン国際ピアノコンクールで最年少審査員を務めた。それもあって、15-16シーズンは自身にとっての“ショパン・イヤー”とし、ショパンに積極的に取り組んでいるという。
昨秋の来日ツアーで演奏した、ショパンのバラード全4曲と、「24のプレリュード」というプログラムは、その後、ヨーロッパ各地やカーネギーホールでのリサイタルでも演奏し、そのショパン・イヤーの集大成として来る6月、来日の際に再び披露するそうだ。
このプログラムについて、ショパンコンクール中にいただいたコメントを紹介しよう。


─ショパンのバラード全4曲と、「24のプレリュード」という美しいプログラムを演奏されます。特に「プレリュード」はピアニストにとって大切な作品なのではないかと思いますが、どのような理解やイメージをお持ちですか?
ユンディ(以降Y):プレリュードはショパンの作品の中で最も美しいものの一つです。全24曲で完成された一つの作品であり、それぞれの曲が異なる性格、色彩、感情と音色を持っています。一つ一つは短く、30〜50秒の曲もありますが、その中にショパンのキャラクターが表れていると思います。

─ショパンコンクール中、若いコンテスタントたちによるバラードやプレリュードもたくさん聴かれたと思いますが、彼らの演奏から刺激を受けることはありましたか?
Y:そうですね。まず、彼らはとても若い、そして、未来だと思っています。僕がどんな刺激を受けたか、その変化は、実際の演奏を聴いて感じてほしいです。

─優勝から15年が経ちましたが、ショパンへの理解やアイデアに変化はありましたか?
Y:はい、僕の中でショパンについてのアイデアは育ち、発展していると思います。若いころからショパンには尊敬の念を抱いています。ショパンの音楽はとても詩的で、同時に力強く、すべての作品がとても印象深くて異なるキャラクターを持っています。

─オール・ショパン・プログラムを通してファンのみなさんに届けたいことは?
Y:ショパンコンクールでの優勝から15年が経ち、2015年、僕は最年少の審査員としてワルシャワに戻りました。これは僕にとって大きな意味がありました。このプログラムには、ショパンへのトリビュートの意味が込められています。みなさんに楽しんでいただけることを願っています。

高坂 はる香(音楽ライター)

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ショパン・コンクールから15年、円熟の前奏曲「雨だれ」!
ユンディ・リ オール・ショパン ピアノ・リサイタル

5年に一度のショパン・コンクール。世界中の若手ピアニストが成功を夢見て挑むこのコンクールに優勝することは世界最高の「ショパン弾き」の一人と認められた証左です。2000年に史上最年少かつ中国人初の優勝者となったユンディ・リもその一人。天賦の才に加え、端麗な容姿で瞬く間にピアノ界のスーパースターとなり、ショパンからシューマン、リスト、ベートーヴェンなど着実に音楽の幅を広げてきました。しかし彼にとって、ショパンはやはり特別な作曲家です。
ショパン・コンクール優勝から15年。このシーズンを自らにおける「ショパン・イヤー」と位置づけ、9月には新しいアルバム「ショパン:プレリュード全集」をリリース。改めてショパンと向き合い、「前奏曲(プレリュード)」と「バラード」がリサイタル・プログラムとして選ばれました。円熟のショパンにご期待ください。

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