渾身のマーラーが響く！西本智実の“アダージェット”！
西本智実指揮　エルサレム交響楽団

　世界約30カ国で演奏を行って国際的に活躍する西本智実。5月のモンテカルロ・フィルとの演奏会でもチャイコフスキーで素晴らしい演奏を聴かせてくれました。今回はヴィスコンティの映画「ヴェニスに死す」での“アダージェット”があまりにも有名なマーラーの交響曲第5番を弦の国イスラエルの名門＝エルサレム交響楽団の演奏でお贈りします。
　今回が初来日となるエルサレム交響楽団は1936年パレスチナ放送専属のオーケストラとして発足。イスラエル建国後の1948年には国立放送交響楽団となり、1970年代に現名称となりました。クレンペラーなど名指揮者が多く客演していますが、このオーケストラを世界有数のオーケストラに育てたのがベルティーニ。ケルン放響とのマーラーの録音が評判になる前の1977年から約10年間、常任指揮者を務めています。ルービンシュタイン、アルゲリッチ、メニューイン、シェリング、カザルス、ヨーヨー・マなど錚々たるメンバーが客演してきた80年の歴史をご堪能ください。