トランペット、パイプ･オルガン、フル･オーケストラが彩る冬の午後
藤岡幸夫のクリスマス・ファンタジア

　
　キラキラと透き通った冬の空気の中、華やかなクリスマスシーズンの到来です！
　今回のプログラム前半には、気持ちが華やかに染まる「そりすべり」「金と銀」「威風堂々第1番」などに加え、教会音楽には欠かせないトランペットとパイプ・オルガンのデュオで、聖なるサウンドを。関西フィルの俊英、首席トランペット奏者の池田悠人さんが艶やかなメロディーを紡ぎます。パイプ・オルガンのソロで奏でられる「オー・ホーリー・ナイト」も聴き逃せません！
　マエストロ･セレクション、ウェーバー作曲「舞踏への勧誘」の音物語で始まる後半のプログラムは、煌びやかな名曲が並びました。クリスマス・イヴの夜のファンタジー、「くるみ割り人形」から珠玉の小品をお楽しみいただき、「ローマの松」では“松”の存在を通して古代ローマの幻想的な空間をご覧いただきます。このレスピーギの傑作には聖歌がモチーフの旋律も使用されており、セピア色の光を帯びた美しい祈りの音楽にも耳を澄ませてみてください。
　フル・オーケストラが奏でる心躍るメロディーの数々、ザ・シンフォニーホールで、ゴージャスで輝かしいひと時をお過ごしください。