千住真理子 ヴァイオリン・リサイタル
〜ベートーヴェン２大ヴァイオリン・ソナタとツィゴイネルワイゼン〜

　夏風が青々とした木立を揺らす爽やかな季節にお届けする、千住真理子のヴァイオリン・リサイタル。２月のバレンタイン・リサイタルでは親しみやすい小品をお届けしましたが、この夏のリサイタルでは、ヴァイオリンの魅力を存分にご堪能いただける重厚感溢れる作品をお届けします。
　今回メインとなるのは、ベートーヴェンが遺した10曲のヴァイオリン・ソナタの中でも、とりわけ人気の高い「クロイツェル」と「春（スプリング）」の２大傑作ソナタ！
　まず前半に、ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタの中でも最高傑作といわれる「クロイツェル」を。ヴァイオリンとピアノが織り成すダイナミックかつスリリングな展開、それでいて美しい曲想は聴きごたえ十分。そして後半にお届けする「春」は、聴いている誰をも幸せな気持ちにさせる、明るく伸びやかな調べ。この２曲を一度にお楽しみいただける機会はなかなかありません。さらに、このリサイタルを締めくくるのは、超絶技巧曲ツィゴイネルワイゼン。ヴァイオリンが奏でる劇的な冒頭、続く哀愁漂うメロディ、そして息もつかせぬクライマックス！ヴァイオリンとピアノが繰り広げる丁々発止をどうぞお楽しみください。