大司教が君臨した芸術と音楽の都。雄大なアルプスを背に壮麗な街並みが続くザルツブルクは、世界でもっとも美しい都市のひとつに数えられ、世界文化遺産にも登録されている。
モーツァルトの故郷、「サウンド・オブ・ミュージック」の舞台としても知られている。

とんがり屋根の教会を中心に山際に家が軒を連ねる愛らしい町。アルプスと湖、まさに絵のような風景が広がる。人口は2000人足らずのこの町は、近くで岩塩が採れたため先史時代（紀元前9世紀から2世紀）から重要な商業の中心地だった。1997年に文化的自然景観をもつハルシュタットとその一帯、ダッハシュタイン・ザルツカンマーグートとして、世界遺産に登録されている。

ヴェネツィア共和国として輝かしい歴史をもち、街全体と潟が世界遺産に登録されている。黄金のモザイクが威厳を放つサン・マルコ大聖堂、ドゥカーレ宮殿や鐘楼のあるサン・マルコ広場他、街並みすべてが見所。
運河をゴンドラが行き交うそのロマンチックで美しい姿は世界中の観光客の旅情を誘う。

フランス北西部、セーヌ川の下流域にあたるノルマンディー地方の世界遺産。海岸線から1キロほど沖に突き出た岩山で、フランスでもっとも有名な巡礼地。堤防からラヴァンセ門をくぐり進むと、みやげ物店、オムレツが名物のレストラン、ホテルなどが軒をつらねる参道グランド・リュー（Grande Rue）が修道院までのび、数多くの観光客でにぎわう。ヨーロッパ最大の干満差が観測され様々な表情を楽しめる。

メインルートとして、サン・モリッツとイタリア領のティラーノを結ぶベルニナ線を走るパノラマ列車。アルプスの峠を越えて、イタリアの葡萄畑が広がる素朴な谷まで、高低差が約1800mという起伏あるルートをわずか約2時間でかけ抜ける。雄大な氷河や美しい森や滝、4000m級の名峰が連なるベルニナアルプスなど、感動的なアルプスの山岳風景が車窓に次々と展開する。高低差を調整するための、ブルージオのオープンループ橋が有名。サン・モリッツ=ティラーノまでのベルニナ線とトゥージス=サン・モリッツまでのアルブラ線は2008年世界遺産に認定された。