神戸の奥座敷･有馬温泉の地で、鎌倉以来およそ８００年の歴史を誇る老舗旅館「陶湶 御所坊」さんが新しい宿泊スタイルを提案していると聞き、訪ねることに。

館内は、和と洋、古さと新しさが絶妙に融合した心地よい空間が広がる。
文人墨客所縁の品や茶道具などを展示した客室｢御所坊デラックス｣に案内される。

金色に輝く金泉をたたえる大浴場も良いけれど、今回は御所坊デラックスの８室に宿泊の方のみ無料で利用できる茶室風の貸切風呂に入浴する。温泉ではないけれど、まるで時代劇のセットのようでなんとも風情があり、贅沢な大人の空間といった感じ。
和蝋燭の明かりで、中庭の眺めながらのんびりと湯浴みを楽しむ。

新しい宿泊スタイルは、食事なしの宿泊料金に、夕食は注文した分だけ加算される「アラカルト 夕食プラン」。宿泊当日に、メニューの中から好みの品を好きなだけオーダーする方式は、ありそうでなかった新しいスタイル。予算や食事量、好き嫌いで自由に食事内容を組み立てられるのが嬉しい。

有馬温泉街の中心に位置することから館内でなく館外にベーカリーショップやカフェ、ギャラリー、博物館等を設け、有馬温泉街を街ごと楽しめるような試みを行っている。
有馬玩具博物館では｢糸ノコ組木教室｣を体験できる（１，２００円～）。

週末になると、お宿前の広場に猿回しのショーがやって来る（無料）。