『奈良の旅』 ゲスト:水谷八重子
○奈良公園
奈良市雑司町469
世界遺産に登録された寺社が点在し、天然記念物の鹿が約1000頭生息する広大な公園。

○東大寺
問い合わせ:東大寺寺務所
<0742-22-5511>奈良市雑司町406-1
奈良公園の中にある奈良を代表する名刹。奈良時代に聖武天皇の発願で創建された。 金剛力士像が安置される南大門を抜け、木造古建築物として世界最大を誇る大仏殿で高さ15mの盧舎那仏を参拝。法華堂では、不空羂索観音像を始めとする国宝の天平仏を拝観することができる。

○仏師・宮澤昌輔さん
みささぎ美術工房
<0742-33-9035>奈良市山陵町837-1
宮澤さんは奈良を代表する仏師のひとりで、飛鳥・奈良時代に多く用いられた、乾漆という技法を使う。乾漆とは、漆を沁み込ませた麻布を型の上に何重にも覆い固めて成形していく技法で、彫像や鋳像よりも軽くて劣化しにくい。非常に高度な技術を必要とし手間もかかるため、現在日本でこの技法が使えるのは、宮澤さんを含めて 5人程しかいない。

○奈良ホテル
<0742-26-3300>奈良市高畑町1096
西の迎賓館と呼ばれる、創業明治42年のホテル。奈良公園内の高台に建ち、和洋の建築美が見事に融合した桃山御殿風の総檜造りを誇る。客室からは四季折々の古都の情景が一望でき、格別の趣。 ディナーは、創業当時からの伝統の味を受け継ぐ本格フレンチ。


○般若寺
<0742-22-6287>奈良市般若寺町221
飛鳥時代、高句麗の慧灌法師によって開創された、真言律宗の法性山。日本最古の多重石塔・十三重石塔 (重文)がそびえ立つ。別名コスモス寺と呼ばれ、毎年10月には10万本ものコスモスが咲き誇る。

○奈良町散策
718年に建立された元興寺の広大な境内に人々が住みつき、辻が通って出来たのが始まりといわれる、奈良町。現在も、細い路地の間に江戸時代から続く格子戸の家がズラリと並び、『身代わり猿』と呼ばれる手毬の ような人形が吊るされている。

○砂糖傳 
<0742-26-2777>奈良市元興寺町10
奈良町の中で趣きたっぷりに佇む砂糖傳は、創業150年の砂糖問屋。琥珀色の水飴『御門米飴』は開店当時から変わらない味で人気を誇る。81歳の女将・増尾正子さんは様々な書籍を発表している語り部で、奈良では知らない人のいない人気者。色々とお話を伺わせていただく。

○錦光園
<0742-22-3319>奈良市三条町547
奈良町の中にある、奈良墨の工房。奈良は日本における墨発祥の地で、現在も全国生産の95%を担う。陶器の中で植物油を燃やし、溜まった煤にニカワを混ぜて固めていく、昔ながらの墨造りを6代目のご主人に見せていただく。まだ柔らかい墨を握って作る、にぎり墨体験も可能。

○薬師寺
<0742-33-6001>奈良市西ノ京町457
天武9年(680年)に天武天皇が皇后の病気回復を願って建立。創建当時そのままの姿を残す東塔や竜宮造りで復元された金堂、そして現在特別公開されている『玄奘三蔵院伽藍』を見学。境内には写経道場があり、般若心経を写経して納めると永代供養してくれる。