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天池、クチャ |
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☆天池
住所:昌吉回族自治州阜康市
電話:86-994-3251002
入場料:92元(約1,440円)
ウルムチの北東100kmほどのところにある湖。天山山脈東部の最高峰ボゴタ峰の中腹1980mのところにある天池は、豊かな森林に囲まれていて、灼熱の太陽が照りつけるこの地域にもかかわらず、爽やかに過ごすことが出来る。緑と湖の青のコントラストが美しく、「中国のスイス」と呼ばれている。湖まで行けるのは、春と夏だけ。冬は雪や氷に閉ざされ近づくことはできない。天池の美しさに魅了され、湖岸に点在するカザフ族のパオに何ヶ月も滞在する人も。
カザフ族とは、中国の少数民族の一つで、もともと漢代に天山の南北に暮らしていた人たちがカザフ族の祖先で、ほとんどがイスラム教徒。顔立ちは東洋と西洋が交じり合ったようなタイプが多い。農業や牧畜業をしながら、1年中美しい草原で暮らす遊牧民族。彼らが生活をしているモンゴルでもお馴染みのパオ(別名ゲル)は、木の骨組みに動物の皮や分厚いフェルトをかけたもので、夏は涼しく、冬は暖かいという優れもの。 |
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☆クチャ
かつてシルクロードで栄えた亀滋国として知られるこの街は、東西交易の中心地として栄えた天山南路最大のオアシス。人口の8割以上をトルコ系ウイグル族が占める。住居や人々の服装には西域らしい雰囲気があふれる。クチャバスと呼ばれるロバ車は、クチャの人たちの一般的な交通手段。 |
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☆バザール
ハミウリ(1kg):2元(約30円)
石けん(1kg):2.5元(約40円)
羊で有名なシルクロードの特産品で、綿花の種からとった油と羊の尻尾からとった油で作られた石けん
クチャの街の中心から3.4km離れた場所に開かれる大きな市場。漢民族の街から離れたウイグル族の居住地区にあるため、より民族色が濃く感じられる。クチャは桃、杏、うり、スイカ、リンゴなどの果物が豊富なため、バザールでも果物屋がたくさん見られる。他にも麺の上に具を載せたウイグル族の食べ物ラグメンやシシカバブ、食べ物のほかには衣料品、化粧品、綺麗な装飾が施されたナイフ、石鹸や洗面器などの日用品などなんでもあるこのバザールは毎日多くのひとでごった返す。
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☆クチャのピラミッド(奇岩群)
クチャの街から車で少し行くと砂と岩だけの世界が広がる。1億年前海だったこの大地は、長年に渡り起こってきた地殻変動の積み重ねで、現在のような奇岩郡を生んだ。かつて海だったせいか、ここの土にはアルカリ(水に溶ける塩基の総称)が多く含まれている。たくさんの奇岩の間にある水が通っていたであろう跡には、白いものがこびりついている。これは天山山脈から流れてきた雪解け水が、土のアルカリを溶かし出し、ここの猛烈な暑さで乾いてそこに結晶が出来たもの。 |
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クチャ |
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クチャの街にはなぜかブルーが多い。家々の扉や柱、荷車や街行く人々の服などブルーで彩られたものをよく目にする。それはクチャの街の歴史が大きく影響している。3~5世紀に最盛期を迎えていた亀滋国は、交易の港という利点を活かして得た富で、絢爛たる仏教美術を開花させた。その象徴たるものがキジル千仏洞。236にものぼる窟内の壁はかつて鮮やかな青で彩られていた。その青の原料が「ラピスラズリ」と呼ばれる宝石。アフガニスタンの一地方でしか産出されないという特別な顔料である。ふんだんに使われたラピスラズリの輝きは当時の亀滋国がいかに豊かであったかを物語っている。青こそが豊かさの象徴だった。亀滋国で大切にされていた青。現在のクチャにもその伝統を受け継がれており、町は青を基調に彩られ、そこに住む人たちは青を大切にしている。 |
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☆青い家(個人宅)
家のお母さん:トゥー・ハーンさん
☆バラジャムの作り方
(1)食用のバラの花びらだけをむしりとる。
(2)ザラメをかけて花をよくつぶしていく。
※お母さんが木のボールを使ってつぶしていましたが、これを使うと普通のボールでするよりも色が黒くなりにくく、鮮やかで香り豊かなジャムが出来ます。
(3)細かく、粘り気が出てきたら屋上など日の当たるところで寝かして熟成させる。(約二ヶ月)
※日に当てないと不必要な湿気がたまり、腐ってしまうそう。日にあてて程よく乾燥させることがおいしいジャム作りのポイント。水分がジャムには天敵。
完成後はおよそ2年間保存が可能。必ず水気をよくふきとったスプーンですくうのが保存の秘訣。このジャムがクチャの伝統料理だが、胃によいものとされていて、クチャのお医者さんではたいていバラジャムが売っている。 |
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☆ドタール作りの家(個人宅)
ドタールを作っている人:セースン・トラップさん(58歳)
ドタールを作り始めて30年のベテラン。一つのドタールと作るのに約1週間かかる。
※ドタールとは…ウイグル民族の間に伝わる伝統的撥弦楽器(弦をはじいて音を出す楽器のこと)。日本語に訳すと「二弦」という名前の通り、二本の弦だけて音を出す楽器。桑の幹を削って作るドタールには、桑の葉を食べて成長した蚕が作り出す絹の弦が最も相性がよく、美しい音色を出すと信じられてきた。現在日本や他の地域で売られているドタールは金属弦が張られていることが多いが、新疆ウイグル自治区のドタールには、シルクロード特有の絹糸「絲」が使われている。日本の伝統楽器にもシルクロードの絹糸が使われていた。正倉院に眠る螺鈿紫檀五弦琵琶はシルクロードと日本を結んでいたことを物語るものとして有名。キジル千仏洞の第8屈の壁画にはこの琵琶を持った天女が描かれている。 |
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☆マシュラップ
ウイグルの伝統音楽で、祭りや収穫の時期に演奏され、舞踊の音楽として使用されることが多い。
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☆千涙泉
キジル千仏洞から未開放の石窟を沢沿いに歩くと大きな断崖が見える。その頂上より泉水が落ち、そのリズムが西域の名曲を生んだと伝えられる泉である。「クチャの王女がある若者に恋をした。国王は結婚に反対し、山に仏洞を1000個穿てば結婚を許すという難題を出した。若者は999個穿って息絶える。駆けつけた王女は遺体にとりすがって千の涙を流した。岩もその二人を悼んで涙を流した。その涙は今も止まらない」。千涙泉に伝わる悲恋の伝説である。
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☆キジル千仏洞
住所:中国新彊稚吾爾自治区拝城県
電話:86-997-8932235
入場料:25元(約400円)
クチャの街から西に70kmほど離れたところにある岩をほりぬいて作られた洞窟の遺跡。このタイプの遺跡では最古のもので3世紀に作られ始めたもの。そこから5~600年に渡り作られ続けたが8世紀頃に放棄され出し、今に至るという。現在は236窟あり、ほぼ完全な形で保存されているのは135屈、壁画が残されているのは80窟程度。壁画には釈迦の誕生物語や釈尊の前世の物語などが描かれている。壁画を彩る美しい青は、ラピスラズリというアフガニスタンでしかとれない貴重な石の粉末で作った顔料。屈の大多数は礼拝、講経などを行うところで、僧侶の住居・僧房もある。
※キジル千仏洞の前に立つ坐像、鳩摩羅汁(くらまじゅう)
鳩摩羅什は国王の妹の子として亀滋国(現在のクチャ)に生まれ、7歳で出家し、9歳のとき母とともに天竺へ留学の旅に出たあと、小乗仏教、(自己の修行により自己一人のみが救われる)にたちまちにして通達し、やがて大乗仏教」(自己の修行により自他共に救う)に出会い、わずか12,3歳でそのサンスクリット語の厖大な経典の漢語訳を生涯の使命と決めた。国の滅亡、囚われの身として16年間の 苦難ののち50歳のころ、こわれて長安に行き「般若経」「 法華経」「維摩経」などの大乗経典35部294巻におよぶ翻訳を完成。この漢訳経典なくしては現在の仏教の流布はありえなかったと言われている。 |
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