フィリピン(3)バナウエ、ビガン、マニラ郊外 ゲスト:持田真樹
 
バナウエ
 
★ バナウエ(Banaue)

ルソン島北部コルディレラ山脈の中央に位置するイフガオ州の街。
マニラからは車でおよそ8時間。
このバナウエを中心としたコルディレラ山脈一帯に、ユネスコの世界遺産に指定された棚田がある。
「天国への階段」「世界8番目の不思議」などと言われる棚田は、実に2000年以上前からこの地に住む先住民イフガオ族が営々と築いてきたものである。
しかし現在、住民が街に移住してしまうなどして棚田を維持する人が少なくなってきており手入れのされない棚田が増えて荒れてきている。
このため現在は「普遍的価値を損なうような重大な危機にさらされている」ということで「危機にさらされている世界遺産リスト(危機遺産リスト)」に登録されている。
 
★ イフガオ族(IFUGAO)

コルディレラ山脈一帯に住む先住民族。マニラなどの都市に住むフィリピン人とは全く系統が違う民族である。
住む地域によって部族があり、部族毎に民族衣装の色やデザインも微妙に違う。
ただし最近は民族衣装を着て生活する人も少なくなっている。行事などの時に着るのがほとんど。
わずかに年配者の着ている服にはその名残が多少残っている。
基本的に自給自足の生活をしており、棚田で獲れる米も販売目的ではなく自分たちで食べるためのものがほとんど。
繁忙期はみなで農作業を手伝い、閑散期になると男は街へ出稼ぎに出る。
 
★ マヤウヤオ村(MAYOYAO)

バナウエの街から車で3時間ほどの地にある村。
村の人々は服装こそ現代風だが、バナウエのように観光地として開かれていないので、生活スタイルは伝統的な昔のまま。
外国人に対してもあまり慣れてないので、はにかみながら接してくる純粋なところがある。

マヤウヤオの家族(ブアウィ家 BUYAWE)の皆さん
バサリさん (お父さん BACALI BACBAC BUYAWE)
ローザさん (お母さん ROSA DIMMAPA BUYAWE)
 
★ ハドハド(Hud Hud)

イフガオ族の伝統民謡。第1回のユネスコ「人類の口承及び無形遺産の傑作の宣言」に登録されている。
元々は草取り、収穫及び通夜の間等に歌われる口承文芸で、これらの物語は神話としてイフガオ族の信仰のよりどころとなっている。

無形遺産条約「無形文化遺産の保護に関する条約(無形遺産条約)」は、これまで民族文化財、口承伝統などと呼ばれてきた無形の文化を人類共通の遺産としてとらえ、保護していくことを目的に作成され、2003年の第32回ユネスコ総会において採択された。
 
ビガン
 
ルソン島北部の街で、16世紀のスペイン植民地時代の名残が残っている街。
「ビガン歴史都市」として世界遺産にも登録されている。
 
★ 馬車

ビガン市内のメインストリート。街の中ではもっとも16世紀当時の建物がきれいに残っている地域である。
通りを挟むスペイン風の建物と石畳が、フィリピンとは思えない不思議な雰囲気を漂わせる。
街並み保存のため車の走行は禁止されており、カレッサと呼ばれる観光用の馬車のみが通行可能である。

馬車:1時間 150ペソ
 
★ ビガン・プラザ・ホテル(Vigan Plaza Hotel)

クリソロゴ通りを臨む位置にあるホテル。ホテル自体は古くはないが、スペイン植民地時代をイメージした外観が街並みによく似合っている。
ビガンは街自体が世界遺産に指定されていることもあって、あまり大規模なリゾート・ホテルなどは建てられない。
そんな中で比較的落ち着いた雰囲気で、アンティーク調の家具はホテルがビガンの職人に作らせたオリジナルである。
またガラス窓にカピス貝を加工したものをはめ込んだり、屋根の庇に通風口を兼ねた装飾パネルをつけるなど、ビガンの伝統的な建物の雰囲気をきちんと守った造りになっている。
特に201号室からはクリソロゴ通りを一望できる。

Address:Mena Crisologo Street, Vigan City Ilocos PHILIPPINES
Tel:(077)722-8552

208号室(ガバナーズ・スイート Governors Sweet)料金:7,200ペソ
 
★ R.G. ジャー ファクトリー(R.G.JAR FACTORY)

ビガンの市街から少し離れたところにある陶器工場。創業は1825年。
所謂「ビガン焼き」の本家本元で、街中に点在する陶器工場のほとんどは、ここからの暖簾分けである。
ここのオーナーは先祖が中国からの移民で、そのご先祖が中国の伝統的な製法で壺を中心に様々な陶器を作り始めたのが、ビガン焼きの始まり。

Address:48 GOMEZ ST. VIGAN CITY
Tel:077-722-7254
オーナー:ジーン・アルシード(GENE ALCID)

○陶器の製法
まず手動のろくろで材料の土を成形する。
成形された器は10日間乾燥させる。
乾燥した器は、登り窯の中へと並べてていく。器は小さいものから順に点下降の近くに並べていく。
全長50mと非常に大きな登り窯なので、火を入れる時はある程度器の数が揃ってから、いっせいに火を入れる。
ただし急激に火を入れると陶器が割れてしまうので、最初は3日間ほど煙で燻す。
火入れは8時間かけてゆっくり入れていく。登り窯の途中には何ヶ所も除き穴が付いており、そこから中の様子を見ながら薪をくべて火を入れていく。
15~17時間かけて焼き上げて完成。この間の窯の中の温度は約2000℃。
火が消えてから2~3日かけて窯の中が冷めるのを待って完成。
高温で焼き上がった陶器は非常に丈夫で、ちょっとやそっとの衝撃では壊れない。

持田さんが作ったような壺の平均的な値段:200~300ペソ

※今回持田さんは特別に作らせてもらったが、基本的に観光客に壺を作らせるサービスはしていない。
出来るかどうかは現場で要交渉。この工房は基本的に出来たものを買う場所。
 
マニラ郊外
 
★ ザ・ファーム(THE FARM at SAN BENITO)

マニラから車で2時間、バタンガス州にあるリゾート。
「健康」をテーマにオーガニック料理やヨガなどのアクティビティが充実したリゾートである。
利用者は、まず付属のメディカルセンターで簡単な健康チェックやカウンセリングを行う。
そこで医師のアドバイスに従って、リゾート内で用意されている各種アクティビティを体験していく。
アクティビティには、ヨガ、エクササイズ、呼吸法などがあり、専門のインストラクターの指導が受けられる。

Address:119 Barangay Tipakan Lipa City, Batangas Philippines
Tel:(02)-696-3795

119号室(ガーデン・ヴィラ Garden Villa):
   宿泊費 1泊3食付 432ドル
  (医療診察+エクササイズ+マッサージ込みの料金)

○ザ・ファーム内のレストラン
ザ・ファーム内にある宿泊者向けのレストランでは、出される料理の85%が生でサービスされている事。
加熱することで栄養素がムダにならないようにという方針によるもので、生以外の料理でもほどほどに加熱して出すように心がけている。
ややもすれば精進料理のような味気ないものになりがちなところ、シェフたちの努力で味覚や彩り、香りなど、ヘルシーな料理を最大限に満足できる様に工夫を凝らしている。
(ココナッツベースのホームメイドクラッカー)
3種類のヨーグルトが付いてくる(黒:プルーン、茶:バナナ、黄:マンゴー)
(イタリアン・トマトサラダ)
(ココナッツとジンジャーのブイヨン和え スパイシーゴマ豆腐)

※メニューは季節によって日々変動するので、上記メニューが無い場合もあります。

○スパ
スパ(サルース・パー・アクア SALUS PER AQUA)では、新陳代謝を良くして体内の有害物質を身体の外へ出すことを目的にした各種マッサージやセラピー、スクラブなどを体験できる。
スパの格付け機関である“スパ・アジア・メディア”が2004年から毎年開催している。
スパ・アジア・クリスタル・アワードで、2004年、2005年、2006年の3年連続で受賞している。
このうち最初の年には、以下の3部門を受賞。
(1)保養施設 (2)全体観的治癒プログラム (3)精神活動

○エクササイズ
持田さんはインナーパワーエクササイズと精神統一(ヨガ)を体験
 
 
☆フィリピンへの旅に関するお問合わせは・・・
今回ご紹介しましたフィリピンのゲートウェイ・マニラへは、タイ国際航空が関空より直行便を毎日1便運航しています。
関空からの出発は午前中、帰路も関空到着が夜なので、現地での滞在時間はたっぷりです。
きめ細やかなサービスで快適な空の旅をお約束します。
フィリピンへは、タイ国際航空でお出かけください。

タイ国際航空ホームページ・・・http://www.thaiair.co.jp
 
 
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