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どんな動物も引き取る「神ボランティア」に賠償命令 犬猫保護も実態は・・・ネグレクト状態

11/26 21:19

 どんな状態の動物も引き取る「神ボランティア」として知られていた女性が、実際はえさも水も与えず、犬を死なせていたとして損害賠償を求められていた裁判で、大阪地裁は女性に賠償を命じました。

 三重県四日市市の動物愛護団体「つむぎ」は2016年、保健所から保護したオス犬の「メロン」の引き取り手を募り、連絡のあった京都府八幡市の女性に譲り渡しました。

 女性は当時、引き取り手が見つかりにくい老犬なども受け入れる「神ボランティア」として知られていましたが、実際は飼育を放棄し、自宅には大量の動物の死骸が放置されていて、去年12月に、動物愛護法違反で罰金刑を言い渡されています。

 保護犬「メロン」を譲り渡した動物愛護団体の代表は「小さな命を救済したいという思いを踏みにじられた」と、女性に約145万円の損害賠償を求め、今年7月大阪地裁に提訴しました。

 裁判で女性は、団体側の「犬や猫を故意に殺害した」という主張については「間違っている」と否定。

 その上で「金銭不足から死骸をすぐに火葬できず、あの状況で暮らさせていた犬たちのことを考えると、(団体側の)訴えに従うしかない」と主張し、裁判は2回で結審していました。

 26日の判決で大阪地裁は「引き取った動物を飼育する意思も能力もなく、飼い主が見つからない場合は自らが飼育するかのように装っていた」として、女性が保護犬をだましとっていたと認定しました。

 一方で、動物愛護団体が「犬(メロン)を引き取ってからの期間が2週間ほどにすぎない」などとして、女性に、請求額の30分の1ほどに留まる慰謝料など6万円あまりの支払いを命じました。

 原告の愛護団体側は「(メロンは)保健所に長く収容されていたところを保護し、一緒にいたのは2週間でも愛情をかけて接した」「『2週間なら悲しみは少ないでしょう』という物差しではかるのはおかしい」などと、判決を不服として控訴する方針です。

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