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働きがいを求めて 在宅ワークで広がる可能性 15年間専業主婦の42歳女性がオンライン家庭教師に(1)

03/29 19:10

 コロナ禍でテレワークは一般的となりましたが、それぞれの事情で、自宅での仕事を選ぶ人が増えています。新たな働き方として可能性を広げる、在宅ワークのいまを取材しました。

「子供たちもずっと換気のために窓とかも開けたまま冬場もお昼とるみたいなので、温かいものを持って行けるお弁当にして」。

 朝から子どものお弁当づくりに励むのは、兵庫県に住む鈴木容子さん(42)。

 中学2年生の娘と夫の3人で暮らしています。

 午前7時すぎに家族を送り出し、日中は掃除・洗濯に買い物、飼っているペットの世話などに追われ、日々を過ごしています。

 鈴木さんは、こうした専業主婦のお仕事を、結婚以来15年間続けてきました。

 そんな鈴木さん、この日は家事の合間を縫い、パソコンに向かって何やら話しかけています。

 「5画目は2本目の横棒のところから始めます。それに気を付けて、下の『春がきた』も書いてみましょうか」。

 オンラインで行う家庭教師の授業です。小学生の生徒に国語や算数を教える在宅ワークを去年から始めました。

 この日の生徒は、韓国に住む小学6年生のせあさんです。

 (鈴木さん)「さて、そしたらいくつか文章を作れた?」(生徒)「はい。水面に息を吹く実験をしていました」(鈴木さん)「きれいな文章だね」。

 海外在住で、普段あまり日本語を使わない生徒もいるためそれぞれのレベルに合った指導方法を組んでいます。

 担当する生徒は全員で6人。1人につき、週に1回1時間の授業で収入は月5、6万円ほど。

 しかし、収入面以上に、パソコン1つで国内外の生徒とつながれる楽しさを感じているといいます。

 (鈴木さん)「これを大体さーっと読んで、短くできるかな?原稿用紙でいうと半分くらい、200字いかないくらいにまとめることができればやってみましょうか」(生徒)「冬は昼が短く、夏は昼が長くなるころがあります」。

 鈴木さんは大学卒業後、大手旅行会社に勤務し、3年ほどして結婚を機に退職。

 夫の転勤も多く、これまでは家事や育児に専念してきました。

 しかし娘が中学生になり、手が離れてくると、子どもの教育に携わる仕事がしたいという気持ちがわいてきたといいます。

 (鈴木さん)「毎日毎日もちろん子どもは成長しますし、日々少しずつ世の中でも違うことは起きてくるんですけど、自分だけあまり変わらない気がしたんですよね。このまま変わらないと、ほんとに昨日晩ご飯何食べたっけ?みたいなのの繰り返しになるのかなと思って。人生半ばにさしかかっていて始めるならいまなのかなと」。

 フルタイムでの勤務も考えたものの、気になるのはやはり家族のこと。

 そんな時見つけたのが、自宅でできる家庭教師でした。

 授業以外の時間でも・・・。

 (鈴木さん)「朝日小学生新聞の記事なんかを題材にして作文を書いていただいて、添削をしているところです。オンラインなんですけど、多少ぬくもりを感じるようにというか、頑張れてるなというところは書いたり」。

 生徒の受け止めも上々のようです。

 (バングラディシュに住む生徒)「授業中すごく質問しやすい環境なので、こっちとしてもすごくやりやすいですし、説明などが丁寧なので、すごく分かりやすい授業」。

 (東京に住む生徒)「いつも違う記事を出してくれるところが楽しいです」。

 授業が終われば、またすぐに夕食の準備にとりかかります。

 時間を有効活用できるのは在宅ワークならでは。

 (在宅ワークをする鈴木容子さん)「通勤に30分、1時間かけて帰ってきて、そこから晩ご飯の支度をするとなると、とってもしんどいだろうなとは思います。部屋変えてしまえばすぐ職場ってことですから、それは大きいですね」。

 家族は鈴木さんのお仕事をどう見ているのでしょうか。

 (鈴木さんの夫)「家でずっといるよりは何かしてた方が、少しでもいろんなことをやってみた方がいいのかなと思う。夕食の時間帯とかに授業とか準備をしなければいけないので、その分家族で色々他のこと手伝ったりとか」。

 (鈴木さんの娘)「生徒さんに教えたり指導してるの見聞きしてたら、え~こんなことお母さんが言うんだとかは思います。新鮮ですね」。

 在宅ワークで通勤の往復4時間が浮いた人も。

 資格試験の勉強にあてられたといいます。
(2)に続く

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