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ロシア語学ぶ学生らの葛藤 高まる“反ロ”感情に教員からメッセージ「言葉で相互理解の道を」

04/19 17:41

 ウクライナの信じがたい現実に、複雑な思いを抱える若者がいます。神戸市外国語大学でロシア語を学ぶ学生たちです。

 (ロシア語を学ぶAさん)「ロシアに留学したいという話は、バイト先でしていて。社員さんとかバイト先の友人から『行けるの?ロシアあんなんだからね、ハハ』という風に言われちゃったんで。嫌な思いというほどではないけど、ちょっと心ないというか」。

 大学によると「自分がロシア語を学んでいることを知人に話しにくくなった」と漏らす学生もいるそうです。

 侵攻が生む、”反ロシア”の風。見かねた教員らはメッセージを出しました。ロシア学科で学ぶ在校生、さらに卒業生、新入生に対してです。

 「民主主義の価値観そのものが危機に瀕している今だからこそ、隣国ロシアの言語や文化・社会を学び、相互理解・対話と協働の道を世界の人々とともに模索していくことが、これまで以上に求められているのです。ロシア語を学習することを無益なこと、恥ずべきことと思わないでください」。

 発起人の教員に聞きました。

 (神戸市外国語大学ロシア学科・金子百合子教授)
 「卒業生はロシアと日本を行き来して仕事している人もいる。そういうところでロシアの見方とかを言おうとすると、すぐに”ロシア寄り”というレッテルを貼られてしまう。ロシアの一切合切を否定するような社会的な風潮の中で、(学生らに)寄り添いたいという思いでメッセージを出した」。

 メッセージを読んだ学生は・・・。

 (ロシア語を学ぶBさん)「(教員には)ロシアの現状を擁護する人がいるんじゃないかという不安があったが、ロシア人の教員も戦争には反対だという意思を確認できて、学んでいく身としては安心できた」

 (ロシア語を学ぶAさん)「日本のニュース番組から流れるメッセージもそうだが、ロシアからのニュースも読めて、いろんな視点から紛争について考えられたらと思う」。

 ロシアは3月、経済制裁などに踏み切った日本を”非友好国”に指定しましたが、この先も”隣国”であることに変わりはありません。

 (神戸市外国語大学ロシア学科・金子百合子教授)
 「近い将来、改めて日ロ関係は再構築する必要があって、今学んでいる学生は、言葉で相互理解ができるように、ロシアのいろんな側面を知っていく必要があると思う」。

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