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40m離れた建物にも“爆発のあと”か けがした男性は「ワイでよかった」 岸田総理の演説前に爆発

04/17 17:07 配信

 (古川昌希アナウンサー)「午前8時41分です。うつむくことはなく、じっと前を見つめています。これから和歌山地検へと向かいます」

 岸田総理に向けて爆発物を投げたとして17日朝、送検されたのは、兵庫県川西市に住む無職・木村隆二容疑者(24)です。

 15日、衆議院補欠選挙の応援演説で岸田総理が和歌山市の雑賀崎漁港を訪れました。岸田総理が聴衆に背を向けた次の瞬間、硬い物が地面に落ちる音が響きました。

 50数秒後、響き渡る爆発音。先ほどまで岸田総理が立っていた場所から白煙が上がり、聴衆が一斉に逃げ惑いました。取り押さえられた後、抵抗する様子はなく、どこか一点を見つめていた木村容疑者。

 (木村容疑者を取り押さえた男性)
 「表情は無でしたね。無表情でだらーんと、目もだらーんとしていた」

 現場には、爆発物の部品とみられる物も落ちていたといいます。この爆発で岸田総理にけがはありませんでしたが、30代の警察官1人が手首を縫うけがをし、さらに聴衆1人もけがをしました。

 (けがをした男性)
 「何か背中に当たったみたい。服を脱いだらちょっと傷があった。痛いから分かった」
「こんなのワイでよかった。ちっちゃい子がけがしていたら、えらいこっちゃ」

 爆発物が投げ込まれた直後、いち早く木村容疑者を取り押さえた地元の漁師は、そのときの状況について・・・

 (木村容疑者を取り押さえた男性)
 「(容疑者が)物を投げたのを確認した。左前方から。あれ?と思って、その人を気にしていたら、手元で何かをしている仕草があった。気になってみたら持っていたので、飛びかかった」

 当時、岸田総理のすぐそばにいた和歌山市の尾花市長が17日、取材に応じました。

 (尾花・和歌山市長)「選挙の妨害でもあるし、これは大勢の人の命に関わることで、全くもって許せない行為だと思います。このようなことは二度とあってはいけない」

最終更新:04/17 19:21

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