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開かなかった救命胴衣 亡くなった船頭「救助しなければという使命感あったのでは」と乗客の母娘 保津川下り転覆から1ヵ月 組合は安全対策の見直し検討  

04/28 12:44 配信

 京都府亀岡市の保津川下りの船が転覆し、船頭2人が死亡した事故から1ヵ月です。船を運航する組合は、救命胴衣や連絡体制を見直す検討を進めています。

 保津川下りの乗り場では、事故発生時刻の午前11時ごろ、黙祷が捧げられました。

 3月28日、船に乗っていた29人全員が投げ出され、船頭の田中三郎さん(51)と関雅有さん(40)が死亡しました。

 組合などによりますと、船頭と半数近くの乗客は、手動で膨らむ救命胴衣を着用し、関さんの救命胴衣が開いた形跡はありませんでした。

(関さんに娘を救助された乗客)「船頭さんが救命胴衣を開かないっていうのは、責任感と使命感があったんだと思う。使命感で救助をしなければならないという状況に陥らなくてもいいような、安全対策をしてほしい」

 組合では、急流に適した救命胴衣など、外部の有識者を交えて検討を進めています。

最終更新:04/28 12:44

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