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読売連合広告社が一転…契約辞退 大阪IRのPR業務 「新聞社の関連会社として検討が不十分だった」

05/12 16:14 配信

 大阪府と市が進めるIR(統合型リゾート)の誘致に関して、府民へのPR業務などを担当する業者に選定され、正式の契約が想定されていた「読売連合広告社」が、12日、一転して契約を辞退する方針を決めたことを明らかにしました。

 吉村洋文知事あてに「辞退承認申請書」を送り、11日に承認を得たということです。

 読売連合広告社の発表によりますと、府・市が5月2日に公募の結果として、同社をIR広報企画の「最優秀提案事業者」に選んだと公表。

 これを受けて同社は8日に臨時取締役会を開き、契約手続きを進めるかどうかを検討したといいます。

 その結果、カジノを含むIRはギャンブル依存症などをめぐって「住民の間でもなお賛否が分かれている」とし、「新聞社の関連会社として、そうした観点からの社内検討が不十分であったと判断し、辞退することが妥当である」(同社)との判断に至ったということです。

 9日、府と市でつくるIR推進局におわびし、辞退の承認を求めたといいます。

 今回の事業は、府民にIRの意義や目的への理解を深めてもらうのが狙いで、駅構内のポスターや動画によるPRなどを想定していました。

 IR推進局は3月に提案募集を開始し、応募した6事業者から選考。

 契約期間は来年3月末までで、読売連合広告社による提案金額は約2958万円でした。

最終更新:05/12 19:32

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