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大阪のタクシー「55割」大半の事業者で廃止決定 5000円超分を5割引きのサービス 飲み会帰りのサラリーマンら重宝も燃料高や人手不足で終了

05/25 15:46 配信

 5000円を超えたタクシー運賃を5割引きにするという、大阪で20年以上親しまれてきたタクシー遠距離割引制度=通称「55割」の廃止が、正式に決まりました。
 背景には燃料高や人手不足があります。

 近畿運輸局によりますと、5月31日に「55割」を廃止するのは、大阪府内の157のタクシー会社で、24日付で正式に認可されました。

 55割は、タクシー運賃のうち、5000円を超えた分を5割引きにするもので、大阪の多くのタクシー会社が2002年に導入して以降、飲み会帰りのサラリーマンなどに重宝されてきました。

 しかし、コロナ禍での収益悪化に加え、ロシアのウクライナ侵攻などによる燃料価格の高騰もあって、高い割引率が負担となり、さらに運転手不足も相まって、廃止の検討に至ったということです。

 近畿運輸局によりますと、現在55割を実施しているタクシー会社165社のうち、157社が廃止します。

 そのうち150社は「9000円を超えた分を1割引」にする「91割」に切り替え、2社は「5000円を超えた分を3割引」する「53割」に、残り5社は、割引制度自体をなくすということです。

 なお、廃止を申請しなかった8社は、今後も55割を続けます。

最終更新:05/25 15:46

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