関西ニュースKANSAI

　大阪を中心に高級車の窃盗を繰り返したとして、窃盗グループ２０人が摘発された事件で、警察は主犯格とみられる暴力団組長の男を逮捕しました。

　窃盗の疑いで逮捕されたのは、六代目山口組傘下組織の組長・世古光容疑者（３８）です。

　世古容疑者は去年８月、愛知県一宮市の駐車場で国産の高級車１台（時価合計約８１７万円相当）を盗んだ疑いが持たれています。

　警察によりますと世古容疑者は、すでに摘発されている２０人の窃盗グループの主犯格とみられ、このグループは大阪や岐阜など９府県で高級車の「レクサス」や「ランドクルーザー」など６４台、約４億３０００万円相当を盗んだ疑いが持たれています。

　世古容疑者は警察の調べに対し、「何も言いたくない」と容疑を否認しています。

　世古容疑者らは特殊な機器を使って、車の制御システムに侵入し、鍵を壊さずに短時間でドアを開け、不正にエンジンを始動させる「ＣＡＮ（キャン）インベーダー」という手口で盗みを繰り返していたということです。

　警察は防犯対策として「目立つ色のハンドルロックやタイヤロックをして犯人に狙われないようにしてほしい」としています。