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2億円超の現代美術品 地下駐車場で6年”放置” 大阪・吉村知事「いまの管理方法は不適切」 特別チームを作り展示方法を検討

07/26 15:09 配信

 大阪府咲洲庁舎の地下駐車場に、府が所蔵する105点の現代美術作品が保管されていることについて、大阪府の吉村知事は現状は不適切との考えを示したうえで、「人の目に触れる形での(今後の)展示方法を考える」と述べました。

 咲洲庁舎の地下駐車場3階に並んでいるのは、府が収集した「20世紀美術コレクション」のうち、彫刻作品などの一部で、評価額は2億円を超えます。

 府は保管場所が見つからないため、やむをえず置いているとしていますが、26日の定例会見に臨んだ吉村洋文知事は「いまの管理方法は不適切だと思う」と述べ、「美術品は人の目に触れることで価値が出るもの。美術の専門家を入れた『特別チーム』をつくり、美術館をつくる以外の方法で、人の目に触れる展示の仕方を考えていく」として、今後のあり方を検討するとしました。

 また、大阪市の横山英幸市長に対し、市内に6つある美術館・博物館で展示を受け入れてもらえないか、相談しているとも明かしました。

 保管場所が確定し次第、美術品を移動させる方針です。

 府は主に1990年代、大量の現代美術作品を購入しましたが、バブル期に構想した新美術館の整備計画は頓挫。

 約7900点あった作品の大半を、2012年にオープンした「府立江之子島文化芸術創造センター」に移したものの、大型の作品が入りきらず、2017年から地下駐車場に入れていたといいます。

最終更新:07/26 19:18

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