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京都府立高校では教師が米を炊いて対応!? 給食事業などを展開するホーユー営業停止で“給食ストップ” 関西の学校にも影響

09/08 17:23 配信

 給食事業などをしている広島県の会社が突如、営業を停止しました。全国の学校などで大混乱が起きていますが、関西では京都府の学校で、教師がご飯を炊くなど、急場をしのぐ対応に追われています。

 (吉村洋文・大阪府知事)「連絡もなく、いきなり給食の提供が中止になるということは、事業者に対して非常に残念に思います」

 広島県に本社を置き、少なくとも21道府県の学校や学生寮の食堂などで食事を提供してきた「ホーユー」。多くの地域で突如、業務がストップする事態になっています。

 関西では大阪で3校、兵庫で2校、京都で1校に影響が出ているといいます。

 (明石記者リポート)「京都府南丹市にある府立農芸高校の寮では、5日から食事が提供できなくなり、厨房はがらんとしています」

 府立農芸高校によりますと、5日から学生寮で暮らす約100人分の食事がストップしているということです。

 (府立農芸高校・森善彦副校長)「直接業者からの連絡はもらっていなくて、従業員の人から4日の昼に、『次の日の朝からもう作れない』とうかがいました。理由等は聞かされていないので私たちもホーユーに連絡を取ろうとしていますが、つながらないので・・・」

 突然、通告を受けた学校側は慌てて近くのスーパーやコンビニを回り、翌日の朝食をかき集めたといいます。その日の昼からは、別の業者が見つかり、弁当を届けてくれているそうです。

 しかし、食べ盛りの高校生。弁当だけでは足りず、教員らが米を炊くなど対応に追われているといいます。

 (府立農芸高校・森善彦副校長)「別の業者にも当たっていますが、すぐには調整できないので、できるだけ早く再開できるように頑張っています」

 なぜ食事の提供が突如、途絶えることになったのか。取材に応じたホーユーの山浦社長は・・・

 「関係各位と交渉してきたがかなわなかったので、苦渋の決断をした。食材費や人件費は高騰しているが、業界は非常に安い。ビジネスモデルは崩壊している」

 現在、破産手続きに向けて準備をしているという「ホーユー」。同業者との競合による受注価格の低下や、コロナ禍で請け負った食堂運営の休止、テレワークやオンライン授業の導入で売り上げが減少したことなどが原因だといいます。

最終更新:09/08 17:23

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