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「自分は警察官僚」マッチングアプリで身分偽り女性から195万円詐取 元トラック運転手の男に懲役3年求刑 "PL学園で野球をして神戸大学に入学"経歴も詐称か

09/14 20:07 配信

 マッチングアプリで知り合った女性に「自分は警察官僚」などと身分を偽って接触し、合計195万円をだまし取った罪などに問われた男の裁判で、検察は懲役3年を求刑しました。

 起訴状などによりますと、大阪市生野区の元トラック運転手・吉川剛司被告(36)は2019年から2021年ごろまでの間、マッチングアプリで「自分は警察官僚」などと身分を偽った上で女性(30代)と知り合い、「捜査の都合で口座が凍結され、定期代が必要」などと嘘をつき、女性から複数回にわたって合計195万円を振り込ませたとして、詐欺などの罪に問われています。

 検察側は「警察官の制服等を用いて周到に準備し、言葉巧みに被害者を騙した」として懲役3年を求刑し、弁護側は、執行猶予付きの判決を求めました。

 公判では被害に遭った女性が「吉川被告は高校野球の強豪校PL学園で野球をしながら勉強して神戸大学に入学し、ストレートで警察庁へ入ったと嘘をつかれていた」などと、身分を偽っていたのが、職業だけではなかったと述べた上で「私のことを都合のいいATMと思っている」と指摘し、「法律で科すことの出来る最大の実刑を望みます」と話しました。

 判決は10月23日に言い渡される予定です。

最終更新:09/14 20:07

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