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「放火殺人の対象者に家族・子どもがいることを知っていましたか」京アニ放火殺人公判 遺族の一人が法廷で青葉被告に質問
09/20 13:49 配信
京都アニメーション放火殺人事件の公判で、遺族側による青葉真司被告への被告人質問が始まり、遺族の一人は「被害者に家族や子どもがいることを知っていましたか」などと直接尋ねました。
今回の公判には被害者参加制度が採用され、遺族が法廷で青葉真司被告(45)に直接質問をする機会がもうけられました。
正午過ぎに始まった被告人質問で最初に質問に立ったのは、事件で犠牲になった京アニの看板アニメーターの1人、寺脇晶子さん(当時44歳)の夫(50)です。
残された小学6年の息子のためにのぞんだ裁判だといいます。
晶子さんの夫は質問を始まる前に深く息を吐き、「晶子は今回の事件のターゲットでしたか?」と尋ねました。
これに対して青葉被告はー。
「作画監督さんとして勤めているという認識はあったが、ターゲットは京アニ全体という認識だったため、誰か個人という考えは申し訳ないがない」
晶子さんの夫は涙ながらにこうも問いかけました。
「放火殺人をする対象者に家族、特に子どもがいることは知っていましたか」
青葉被告は「申し訳ございません。そこまで考えなかったというのが自分の考えでございます」と淡々と答えました。
午後の公判でも、複数の遺族が代理人弁護士を通じて質問する予定です。
最終更新:09/20 14:15