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「本当に大事な仲間を、会社の宝をなくした」京アニ社長が証言台で犠牲者への思い語る

10/02 19:11 配信

 11回目の公判となった京都アニメーション放火殺人事件の裁判員裁判。2日、京アニの社長が証人として出廷し犠牲になった社員らへの思いを語りました。

 2日午前9時すぎ、京都地裁に入り深々と頭を下げる、京都アニメーションの八田英明社長。青葉真司被告の公判に、証人として出廷しました。

 八田社長は法廷でも傍聴席に向かって深く一礼。青葉被告との間には京アニ側からの要望でついたてが置かれ、検察官の証人尋問が始まりました。

 まず京都で京アニを始めた理由を尋ねられると、八田社長は「京都はものづくりの街で、ものをつくりたい人が一生懸命頑張るには一番適していると思いました」と述べました。

 そして事件で亡くなったクリエイターの名前をあげて、「みんな優秀でした。武本(康弘)君、池田(寺脇)晶子さんのことが印象に残っています。一つ一つの作品に愛情を持って取り組んでいました」と答え、同じく事件で犠牲になった木上益治さんを「天才的なクリエイターで私たちは木上さんの背中を見て育ってきました」と話しました。

 そして、「青葉被告に対してどう思うか」と聞かれると・・・。

(八田社長)「当社は他人のアイデアを盗むことができる会社ではありません。被告の思い込みでこんな事件が起きたのは、本当に断腸の思いです」

 八田社長の言葉を、青葉被告は表情を変えずに聞いていました 。

(八田社長)「4年経とうとも何も変わらないですね。本当に大事な仲間をなくした。会社の宝をなくしましたね。(Qパクられたという主張については?)全くの思い込みだと思います。もの作り、特にアニメーションというのはシナリオから作っていきますから、そのアイディアを盗むようなこと、まず考えられないんですね」

最終更新:10/03 16:21

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