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「奈良のシカ」保護施設で虐待か 獣医師が通報 市が立ち入り調査へ
10/02 23:02 配信
国の天然記念物「奈良のシカ」を保護する団体が、保護施設内で虐待を行っていると奈良県と市に通報書が送られていたことがわかりました。保護団体は虐待を否定しています。
虐待があったとされるのは、「奈良の鹿愛護会」の保護施設「鹿苑」で保護されている牡鹿です。
通報書を送った愛護会の獣医師によりますと、農作物を荒らすなどして特別柵という区画に入れられた牡鹿に十分な量の餌が与えられておらず、毎年50頭以上が死んでいるということです。
死んだ鹿は通常の鹿と比べて短命で、体重も著しく軽いと主張しています。
(奈良の鹿愛護会 獣医師・丸子理恵さん)
「動物を扱う職業の人間として、ああいう悲惨な状態を見て見ぬふりはできないかなと思って通報することにしました」
一方、愛護会は虐待を否定しています。
(奈良の鹿愛護会 山﨑伸幸事務局長)
「虐待ということはまったくございません。鹿を愛する職員の集まりで、鹿を大切に保護活動をしています」
市は3日に保護団体へ立ち入り調査をする予定です。
最終更新:10/03 15:27