関西ニュースKANSAI

　大阪府堺市教委は２３日、堺市立中学校におととし入学した女子生徒が一時、不登校になったのは、同級生のいじめが原因だとする調査報告書をまとめました。

　堺市教委によりますと、おととし５月以降、市立中学の当時１年だった女子生徒は、同じクラスの６人の生徒から、毎日のように「顔がきもい」「不細工」などと容姿をからかわれたほか、持ってきた弁当を「まずそう、おばあちゃんみたい、冷凍食品ばかり」と言われていたということです。

　また、同じ小学校の出身ではなかったことから、「受験失敗組」「なんでこんな学校来てん」となじられ、女子生徒は２学期以降、半年間、不登校になりました。

　女子生徒の保護者から要望を受けて、堺市が立ち上げた第三者委員会は、一連の事案をいじめ防止対策推進法で定める「重大事態」にあたると認定し、いじめが不登校の原因になったと結論づけました。

　堺市は今後、いじめにより早く気づき対応できるよう、生活アンケートの活用を充実させるなど再発防止に努めるとしています。