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水道工事費用を不当に約450万円水増し 当時の担当職員6人を懲戒処分 堺市「再発防止に取り組む」

11/10 20:42 配信

 堺市は10日、市内の水道の配水管工事費用を不当に約450万円水増しして業者に支払っていたなどとして、当時の担当職員6名を懲戒処分にしました。

 堺市上下水道局によりますと、2021年から去年にかけて実施した堺市堺区の配水管工事の際、住民の要望を受け、夜間の想定で契約していた工事を昼間に変更したといいます。

 これに伴い、業者から費用の減額に関して不満の声が上がったため、市が定めた工事費の「割り増し係数」を基準を上回る数値に設定し、費用が約450万円増額されました。

 また、工事の中止を強く求めた住民1人に対し、業者が工事期間中のホテル滞在費を支払っていて、職員はこれを黙認していました。

 これらについて、堺市は「不適切な対応だった」などとして、当時の担当部長(60)ら6人を停職1ヵ月などの懲戒処分としました。

 割り増しされた工事費は、処分された6人によって10日に返納されたということです。

 堺市の森功一上下水道事業管理者は、「今後、上下水道局が一体となって、再発防止と組織の改革に取り組んでまいります」と話しています。

最終更新:11/10 20:42

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