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塾経営の男、起訴内容認める 生徒の母親から“出資金”名目で852万円詐取した罪 「『お子さんを特待生扱いに』持ちかけ信用を利用」検察側主張 被害総額は1億円以上か

11/20 17:31 配信

 経営する学習塾に通っていた子どもの母親から出資金名目で852万円をだまし取ったとして、詐欺罪に問われた男の裁判が20日、大阪地裁で始まり、男は起訴内容を認めました。

 起訴状などによりますと、山下博史被告(48)はおととし12月、当時自らが経営する大阪市淀川区の塾に通っていた子どもの母親に「塾を法人化するのに出資金が必要」などとうそを言い、11回に渡り、計852万円をだまし取った罪に問われています。

 20日の初公判で、山下被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

 検察は冒頭陳述で、かつて被告が母親に『お子さんを特待生扱いにしたい』などともちかけたところ、母親が特待生受講料として約63万円を即日入金したことから、「被告は母親の信用を利用できると考えた」と訴えました。

 また、だまし取った金は「ボートレースや借金の支払いに充てた」と主張しました。

 さらに検察は、山下被告が母親に対し、声を変えて弁護士をかたって電話をして「山下さん(=山下博史被告)の手続きで現金が必要になった」などと言ってだましたこともあったと指摘しました。

 警察によりますと、被害額は1億円以上にのぼるとみられ、検察は余罪について追起訴する予定です。

最終更新:11/20 17:31

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