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「夫は当時リワークプログラムに」北新地ビル放火事件からまもなく2年 ”被害者給付金”の算定基準に疑問 拡充求める

12/12 17:37 配信

 26人が犠牲となった大阪・北新地の放火殺人事件から2年となるのを前に、夫を亡くした女性が「今も寂しさや悲しさに襲われる」とその心境を語りました。

(夫を亡くした女性)「(子どもは)この2年で言葉も巧みになり、私が知らない自分とお父さんとの思い出話を聞かせてくれるようになりました。そんな子どもの成長に時の流れを感じつつ、その成長を(夫と)一緒に見られなかった、寂しさや悲しさに襲われます」

 おととし12月、大阪・北新地の心療内科クリニックが放火され、院長や患者合わせて26人が死亡しました。

 女性は、国から支給される「犯罪被害者等給付金」の算定基準について、被害にあった当時の収入によることに疑問を投げかけました。

(夫を亡くした女性)「私の夫は被害当時、職を離れて復職をするためのリワークプログラムに通っている最中で、(給付金の)窓口で無職とひとくくりにされ、強い憤りを感じた」「彼の尊厳とかそこまでの努力とか、その先にあったはずの未来も全部なかったことにされてしまったように感じた」

 女性は支援団体とともに、給付金の算定基準の見直しや引き上げなど補償の拡充を求めていくとしています。

最終更新:12/12 17:44

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