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恐竜時代の海の王者「モササウルス」に新種 通称は和歌山滄竜(ワカヤマソウリュウ) 有田川町でほぼ全身の骨の化石みつかる

12/13 19:04 配信

 和歌山県立自然博物館などの研究チームは、約7200万年前の地層から見つかった化石が、モササウルス類の新種だったと発表しました。

 恐竜時代の海の王者と呼ばれる「モササウルス」。約1億年前の白亜紀に君臨した「海の王者」の、常識を覆すような発見でした。

 通称、和歌山滄竜(ワカヤマソウリュウ)と名付けられた、新種の海洋生物。

 全長6メートルほどで、これまでのものより脚ひれが大きく発達し、脚ひれで方向転換などをしていたと考えられています。

 そして最も驚くべき特徴としているのが、「背びれ」。
 背骨の構造などから、背びれがあった可能性が高いのではないか、ということです。

 復元イメージを見ると、細長い口にイルカのようなシルエット、なぜか尾びれ付近は水玉模様で、これは現代のウミヘビなどから想定したということです。

 発掘されたのは有田川町の山奥で、ほぼ全身の骨が見つかるのは極めて珍しいこと。

 発見したのは有田川町出身で、現在は北九州市立自然史・歴史博物館の学芸員・御前明洋さんです。
 「小学生のころから通っている山なので、かなりの部分がそろった化石がでてきたので、とても感慨深いです」

 博物館では来年度からこの化石を特別展示することを検討しています。

最終更新:12/13 19:04

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