関西ニュースKANSAI

保護者に頼れず困窮、年末年始に孤立 悩み抱える若者たちに「気軽に利用してほしい」 支援団体がLINE相談サービス利用を呼びかけ

12/14 21:19 配信

 年末年始、頼る場所のない若者たちが孤立を深めるのを防ごうと、NPO法人がSNSによる相談サービスの利用を呼びかけています。

 NPO法人「D×P」は、不登校や家庭内不和、貧困など、さまざまな問題や悩みを抱える若者たちを対象にLINEで相談を受け付け、進学や就職支援などにつなげる「ユキサキチャット」という無料のオンラインサービスを提供しています。

 サービスを開始してから約3年間で、登録者数は1万2000人以上にのぼるといいます。

 「D×P」の理事長を務める今井紀明さんは14日に会見を開き、年末年始は行政の窓口が閉まったり、友人と会える機会が減ったりするため、若者が特に孤立を深めやすいと説明。積極的にサービスを利用するように呼びかけました。

 「D×P」は必要に応じて現金給付や食糧の支援もしていて(15歳~25歳対象)、ことしは物価高の影響を受け、去年と比べ支援を求める声が約1・8倍に増えたと明らかにしました。

 また食糧支援を求める若者へのアンケートの結果、ほぼ半数が、1週間のうちにご飯を1食もとれない日があると答えたということです。

 今井さんは「様々な理由から保護者に頼れず、困窮している若者がたくさんいる。匿名でも相談ができるので、気軽に利用してほしい」と話しました。

 団体は食糧・現金支援の活動を継続するため、ホームページで寄付金も募っているということです。(※LINEアプリで「ユキサキチャット」と検索し、「友だち追加」するとメッセージが届くということです)

最終更新:12/14 21:53

関西ニュースヘッドラインKANSAI

もっとみる