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財務省の公文書改ざん巡る佐川元理財局長への損害賠償訴訟 自殺した赤木俊夫さんの妻の控訴棄却 大阪高裁「法的義務を課すことは困難」
12/19 19:05 配信
森友学園をめぐる財務省の公文書改ざん問題の裁判、訴えは再び棄却されました。
近畿財務局の職員だった赤木俊夫さん(当時54歳)は、学校法人森友学園との土地取引をめぐって文書改ざんを指示され、2018年に自殺しました。
妻の雅子さんは、改ざん指示の経緯説明や謝罪などを求めて、国と財務省元理財局長の佐川宣寿氏に対し損害賠償を求める訴えを起こしています。
これまでの裁判で国は、雅子さんからの損害賠償請求を受け入れる「認諾」で訴訟を終わらせていて、佐川氏個人への訴えについては大阪地裁が棄却し、雅子さん側が控訴していました。
19日の判決で大阪高裁は「(佐川氏は)1人の人間として誠意を尽くした説明や謝罪があってしかるべきとも考えられるが、法的義務を課すことまでは困難」などとして、控訴を棄却しました。
雅子さん側は判決後、最高裁に上告する意向を示しています。
最終更新:12/19 19:05