関西ニュースKANSAI

　自動車メーカー・ダイハツ工業で衝突試験の不正などがあった問題で、21日午前9時ごろ、国土交通省の職員が立ち入り検査を実施しました。

　ダイハツをめぐっては、車両の安全性を確認する衝突試験などでの不正が明らかになり、5月に2車種の出荷が停止されています。

　その後、調査を実施した第三者委員会の報告によりますと、不正行為は生産終了したものや、トヨタ自動車などから委託された車種を合わせて64車種とエンジン3つで、合計174件見つかったということです。

　ダイハツは、現在生産中の27車種全ての出荷停止を決めました。

　原因については、経営幹部が進めた開発スケジュールの短期化により、現場に極度のプレッシャーがかかっていたことなどを挙げました。

　立ち入り検査を受け、ダイハツの担当者は「ゼロからではなく、マイナスからの出発だと思います」「日本のものづくりを支える一員として、全身全霊で再発防止に取り組んでいきたいと思います」と話しました。生産再開については、現時点では見通せていないとしています。

◆不正の対象となる現在生産中の車種
1 ミラ イース（ダイハツ）
2 ピクシス エポック（トヨタ）
3 プレオ プラス（SUBARU）
4 タント（ダイハツ）
5 シフォン（SUBARU）
6 タフト（ダイハツ）
7 ムーヴ キャンバス（ダイハツ）
8 コペン（ダイハツ）
9 コペン（トヨタ）
10 ハイゼット カーゴ　※デッキバン含む（ダイハツ）
11 アトレー　※デッキバン含む（ダイハツ）
12 ピクシス バン（トヨタ）
13 サンバー　バン（SUBARU）
14 ハイゼット トラック（ダイハツ）
15 ピクシス トラック（トヨタ）
16 サンバー トラック（SUBARU）
17 ロッキー（ダイハツ）
18 ライズ（トヨタ）
19 レックス（SUBARU）
20 トール（ダイハツ）
21 ルーミー（トヨタ）
22 ジャスティ（SUBARU）
23 グランマックス（ダイハツ）
24 タウンエース※（トヨタ）
25 ボンゴ（マツダ）
26 プロボックス※（トヨタ）
27 ファミリア バン（マツダ）

※過去「ルーミー」は「タンク」、「タウンエース」は「ライトエース」、「プロボックス」は「サクシード」という名称でも販売

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