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司法解剖で水増し請求などした元近大教授に懲役5年 大阪高裁が1審判決支持 大阪府警から3700万円、大学側から4900万円詐取

12/21 15:41 配信

 近畿大学医学部の法医学教室の元教授が、大阪府警に司法解剖の検査料を水増し請求するなどし3700万円をだまし取った詐欺の罪などに問われた裁判で、大阪高裁は元教授に懲役5年を言い渡した1審判決を支持し、元教授側の控訴を棄却しました。

 近畿大学医学部・法医学教室の元主任教授・巽信二被告(69)は2015年から2021年にかけ、大阪府警に司法解剖の検査料を水増し請求して、約3700万円をだまし取った罪や、医療用品の購入を装い大学から経費として4900万円あまりをだまし取った罪などに罪に問われています。

 1審の裁判の中で巽被告は、大阪府警への水増し請求については、「やっていません」と起訴内容を否認しましたが、大阪地裁は判決で「主導的な立場にあった被告の関与なしに不正請求は出来ない」などと指摘して被告側の主張を認めず、巽被告に懲役5年を言い渡していました。

 巽被告はこの判決を不服として控訴していましたが、21日、大阪高裁は1審で被告が有罪と認定したことに誤りはないとして支持し、量刑についても「地位を悪用し、多額の金をだまし取った悪質さを考慮しても、懲役5年は不当であるとはいえない」として、巽被告の控訴を棄却しました。

最終更新:12/21 15:41

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