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「凍結融解に加えて長年の地震や降雨も影響か」専門家 奈良・下北山村の土砂崩れで第1回防災対策検討委員会

12/26 23:15 配信

 奈良県下北山村で発生した土砂崩れについて、「防災対策検討委員会」の初会合が開かれ、専門家が土砂崩れの要因として、「凍結融解」に加えて「長年の地震や降雨などの影響」を指摘しました。

 下北山村の上池原で23日夜に発生した土砂崩れをめぐり、奈良県は26日、県や国交省の担当者に専門家を加えた「第1回防災対策検討委員会」を開催しました。

 今回の土砂崩れの要因としては当初から、土や岩盤内の水分が凍ったり溶けたりを繰り返し、地盤が弱くなる「凍結融解」が指摘されていました。

 26日の委員会では「凍結融解に加え、長年の地震や降雨などの影響があった」とする専門家の意見が示されたほか、今後の救助作業の進め方などが検討されました。

 委員会終了後に取材に応じた京都大学の大西有三名誉教授は、土砂崩れが発生した現場の地盤について、「自然の影響で弱くなる速度がかなり速い」とし、そうした場所は全国にあることから、「事前に対応するのは非常に難しい」と語りました。

最終更新:12/27 09:10

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