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文豪も通った書道具店の“筆型看板”盗まれる 店のシンボルとして80年以上軒先に 付近の老舗書店でも同様の被害 京都

12/30 12:09 配信

 江戸時代に創業した京都の書道用具専門店で80年以上、軒先に掲げられてきた筆型の看板が盗まれていたことがわかりました。

 盗難被害にあったのは、京都市中京区にある筆や硯など書道用具の専門店「香雪軒」です。

 店の前に吊していた、長さ約1メートルの筆の形をした看板が26日の夕方、何者かに盗まれました。

 看板は80年以上前から店のシンボルとして親しまれてきた物で、店は警察に被害を届け出ました。

(5代目店主・長岡輝道さん)「唖然というか、毎日の(看板の)出し入れの仕事もなくなり寂しい。一日も早く返していただきたい。うちにしたら看板というか、目印になるので」

 香雪軒は武者小路実篤や谷崎潤一郎ら文人も筆を求めて通った店として知られています。

 7月には、東に約40メートル離れた老舗書店で、約130年前に作られた看板が盗まれる被害があったばかりです。

最終更新:12/30 12:09

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