関西ニュースKANSAI

【能登半島地震】元自衛隊員の息子は身を挺して母親を守った 72時間超の奇跡の救出劇

01/05 18:16 配信

 最大震度7を観測した能登半島地震。生存率が急激に低下するとされる72時間が経過した状況の中4日、80代の女性が救出されました。一夜明け、その長男が取材に応じ、胸のうちを明かしました。

 死者数が最も多い石川県・輪島市。1階部分が完全に崩れてしまった、この住宅で4日、懸命な救出活動が行われました。

 救助された80代の女性は消防隊員の呼びかけに応じていて、その後、市内の病院に搬送されました。

 奇跡の救出劇から一夜…。その現場に1人、男性の姿がありました。救出された女性の長男・外武志さん60歳です。

「ちょうどこの真下が居間なんです。おそらくそこ。いつも決まって居間のところにいてテレビ見てるか何か食べているかなんで、1階がないので、よくこんな中で助かったなというのが今でも信じられない。1階がない状態で、どうして助かったんだろうって。本当に救助していただいた消防局の方に感謝です」

 ただ、この家には母親ともう1人、次男の忠司さんも住んでいました。しかし…

「母親は救助されたんですけど、弟が…弟がかばって母を…消防の方と電話で話したときには、母親が助けられたときはかなり低体温だったんだけど、弟が一緒に傍に居てその体温で低体温が防げたのではと。お母さんは助かったのではないかと」

 自衛隊員だった次男の忠司さん。3年ほど前に退官して以降、母親と共に輪島で暮らしていたといいます。

「これからここで長く生活するはずだったんですけど、今回残念なことになりました。確か阪神大震災の時だったと思うんですけど、部隊の方に連絡して聞いたら出動していると。阪神の時は自分が助けにいった立場だったのが、今回は願いかなわず被災した」

最終更新:01/05 18:16

関西ニュースヘッドラインKANSAI

もっとみる