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「男のクセに女のフリ」「メッタ刺しにして殺害」 トランスジェンダー公表の弁護士を脅迫 無職の39歳男に実刑判決

01/11 22:02 配信

 大阪弁護士会に所属し、トランスジェンダーを公表している弁護士に「男のクセに女のフリをしているオカマ野郎をメッタ刺しにして殺害する」などと、脅迫メッセージを送った罪に問われた男に対し、大阪地裁は懲役10ヵ月の実刑判決を言い渡しました。

 起訴状などによりますと、東京都品川区の無職の男(39)は去年6月、戸籍上は男性で、女性として弁護士登録している仲岡しゅん弁護士に対し「メッタ刺しにして殺害する」などのメッセージを送ったとして、脅迫の罪に問われていました。

 これまでの裁判で男は起訴内容を認めていて、検察は1年6ヵ月を求刑していました。

 11日の判決で大阪地裁は「被害者がLGBTに関して被告と異なる意見を表明しているとして脅迫行為に及んでいて、身勝手な考えに基づいた犯行である」と指摘。

 その上で、「犯情は悪質で、被告の規範意識に相当な問題がある」などとして男に対し、懲役10ヵ月の実刑判決を言い渡しました。

 判決を受け仲岡弁護士は「被告とは示談していて責める気はない」とした上で、「公判で語られた動機が、LGBT法に関するデマに対しての私の主張を、暴力で押さえつけようとしたものだったことから、根本的にそういった誤った『議論』を煽ってきたのは誰かを今後、考える必要がある」とコメントしています。

最終更新:01/11 22:02

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