関西ニュースKANSAI

【能登半島地震】石川県内で初の仮設住宅建設が始まる 輪島市と珠洲市で115戸 「仮設に住める2年では家の修理は間に合わない」声も

01/12 12:01 配信

 能登半島地震の発生後、石川県内では初めてとなる仮設住宅の建設が、輪島市と珠洲市で始まりました。現場で取材を続ける恩田真友子記者から報告です。

 震災前はグランドゴルフをするなど住民の憩いの場だったという、輪島市西脇町の広場では、時おり雨が降るなか、午前10時から測量や杭をうつなどの基礎工事が始まっています。

 石川県によりますと、仮設住宅は輪島市で50戸、珠洲市では65戸の計115戸が12日着工し、早ければ1ヵ月ほどで完成予定だということです。

 輪島市と珠洲市は住宅の被害が特に大きく、全容が判明しない状況が続いていて、避難者も約1万6000人と全体の7割近くを占めています。

 建設予定地近くに避難している住民からは「生まれ育った地区に残りたいので入居したい」という声や、一方「仮設住宅に住める2年では、家の修理工事は間に合わないと思うので、入居したとしてもその後どうしようもない」という声も聞かれました。

 輪島市は県に4000戸の仮設住宅の建設を要請していて、今後は「より早く」「より多く」の住宅の建設が可能かどうかが重要となりそうです。

最終更新:01/12 12:01

関西ニュースヘッドラインKANSAI

もっとみる